3月30日(土曜日)
3月になれば、庭には次々と花が咲いてきます。あちこち咲いているのは、淡黄緑色をした貝母 (ばいも)です。
この花もクリスマスローズと同じく恥ずかしがり屋で、鐘状花は下を向いて咲いています。「こっち向いて」と手に取り内面を見れば、紫色の網状紋が見られます。
網状の斑紋と花の形が編み笠に似ていることから、別名「編笠百合」と呼ばれています。編み笠はこんな形をしています。
似ているかな?
貝母 (ばいも)の名は、地下の鱗茎は白く厚く、二つの鱗片が向き合っていることから、貝に見立てて貝母(バイモ)名が付きました。
花も葉も薄緑色で小さい花は清楚な感じがします。先端はコールマンひげのようにクルッと巻いていて愛嬌があります。
咲いた花は、台所やトイレに生けて楽しんでおります。
【豆 知 識】
・百合(ゆり)科。
・学名 Fritillaria verticillata
var. thunbergii
Fritillaria : バイモ属
verticillata : 輪生の、環生の
thunbergii : スウェーデンの
植物学者「ツンベルク」さんの
Fritillaria(フリティラリア)は、ラテン語の
「fritillus(サイコロを入れる筒)」が語源。
筒状をした花の形に由来。
・葉は細長く、先端は巻きひげ状になる。
花はうす緑色で釣鐘に似ている。
・中国原産。日本には薬用植物として入り
鱗茎をせきどめや止血、解熱などの
薬用に利用する。
・別名「編笠百合」(あみがさゆり)。
花の形がまさに編笠そっくり。