左脳は、主に言語系の情報を、
右脳は、イメージなど非言語化された情報を処理している。
そのため「文章を読む」、「数式を解く」などの場合は、左脳が、
「絵画を鑑賞する」、「人の顔色をうかがう」などの場合は、右脳がよく働いている。

【右脳の特徴】
●映像理解が得意
●空気を読み、他者を理解できる
●コミュニケーション能力が高い
●優柔不断、流されやすい
右脳が活性化している人は、相手の表情から気持ちをくんだり、
その場の空気を読むのが、得意でコミュニケーション能力が高い。
他人を優先することが多いため、優柔不断で流されやすい一面も。
【左脳の特徴】
●言語理解が得意
●言葉を巧みに使える
●自己をよく理解している
●自己中心的
左脳が発達している人は、言語理解が得意なので、
言葉で物事を的確にとらえることができる。
その分、他人の考えよりも、自分の知識を優先し、自己中心的になりやすい傾向が。
周囲の空気を読むのが苦手な傾向も。

「日本人の多くは右利きで、左利きの人は約10%といわれています。
脳のMRI画像を見ると、9割以上の人が片方の脳ばかりが発達している“片脳覚醒”で、
右脳と左脳がともに成長している人は、ごくわずかです。
片脳覚醒の人は、普段から左右の手をバランスよく使えば、両脳が覚醒するでしょう。
両脳を使えば脳の稼働範囲が広がるので、新たなアイディアが閃いたり、
記憶容量が増えて認知症リスクが軽減できたり、生きる力も湧いてきますよ」(加藤さん・以下同)
脳は新しい刺激を好んで成長し、マンネリを嫌う。
普段、働いていない脳は劣化しやすく、悩みやコンプレックスを生み出す原因になることもある。
「特に脳は、手の刺激をダイレクトに受けやすいため、
右利きの人は左手を、左利きの人は右手を、意識して使うことで脳を刺激できるのです」
つまり、脳を覚醒させる方法で、てっとり早いのが手を動かすこと。
手の刺激は脳に伝わりやすいため、右利きの人は日常生活で左手を使うだけで、
普段使っていない右脳を刺激できるのだ。
そこで、簡単にできる右脳覚醒トレーニングを紹介しよう。

Lesson1:左手を積極的に動かして右脳を刺激
●左手で歯磨き
毎日当たり前のように行っている歯磨き。
歯ブラシを左手に持って歯を磨くと新鮮で、脳を活性化できる。
口内の奥行き、歯の位置などを予想しながら左手を動かすので、同時に想像力も鍛えられる。
●鍵の開け閉めも左手で
普段、鍵をかけたかどうか忘れてしまうのは、体に染みついた習慣化した行為だからこそ。
それほど簡単な動作なのに、左手ではうまく行えず、その分集中力がアップする。
記憶にも残りやすく、物忘れの改善にも効果的。
●左手でご飯を食べる
左手に箸を持ち替えて食事に挑戦!
ただ予想以上に難しいので、まずはスプーンやフォークなど簡単に使えるものから始めてみてもOK。
毎日少しずつ左手での箸遣いにも挑戦を。
●食器洗いも左手で
スポンジを左手で持ち、お皿などを洗う。
さらに、蛇口をひねる、洗ったお皿を拭くなど、
いつも右手で行うことを、すべて左手に替えて行ってみるのもいい刺激に。
●左手で体を洗う
右手を使わず、左手にボディー用スポンジなどを持ち、体を洗ってみよう。
さらに、いつもと洗う順番を変えるとより複雑化され、脳が刺激される。
●左手で豆を移動
茶碗に大豆などの豆を入れて箸でつまみ、30秒で何個動かせるかに挑戦。
まずは右手で行い、次は左手で。
集中力が必要なので精神が統一され、感情をコントロールするのにも最適。
●左手で絵を描く
直線や渦巻きなど、シンプルなものを描いてみよう。
慣れてきたら好きな絵を描いてみる。
絵を描くこと自体、右脳を刺激するトレーニングになる。
●左手でボール投げ
ボールを投げるなど、楽しい動きから始めてみると続けやすい。
家族とキャッチボールをしてみたり、犬のボール投げ遊びを率先して引き受けたり、
体を動かしながら脳を鍛えよう。

Lesson2:両手を使って右脳と左脳のバランスを整える
●両手でカーテンを開ける
朝起きたら両手でカーテンを開けることを習慣に。
“朝行う”と自分で決めて習慣化することで、「朝が来た」ことを脳が認知し、覚醒しやすい。
●ラジオ体操をする
ラジオ体操は、両方の手を左右対称や交互に動かせる効果的な運動。
慣れたら左右の順番をあえて逆にしたり、場所を変えて行ったりして、新たな刺激を加えよう。
●真上に思いきり伸びる
頭の上で手を合わせ、体の中心に意識を集中し、思いっきり上に伸びる。
左右の手を合わせるだけでも、左脳と右脳を繋ぐ“脳梁(のうりょう)”を刺激できる。
●両手窓拭き
両手に雑巾を持ち、まずは利き手のマネをして同時に同じように窓を拭いてみる。
慣れてきたら、右は縦に、左は横になど、左右別々の動きをして脳に刺激を与えよう。
●両手で草むしり
草を抜くという簡単な作業なので、左手も同時に行いやすい。
農作業や園芸など土をいじる行為には、心を落ち着ける効果もある。
●右手で鉛筆、左手で消しゴム
文字を書く時、両手を使ってみるのも、脳にはいい刺激に。
まずは左手で文字を「消す」ことから。
左手で「書く」のは難しいが、慣れれば書きやすくなるので継続してみよう。
●仏壇に手を合わせる
両手を合わせると左右のバランスが体の中心に整う。
仏壇や神棚に合掌することを一日の習慣に。
体の前で拍手をしても同じ効果が。
●右腕と左腕を同時に逆方向に回す
右腕は前に、左腕は後ろに、同時に回す。
できたら、今度はそれぞれ逆方向に回して。
左右の腕が別々の動きをする時に、左脳と右脳を繋ぐ“脳梁”が活発に働くため、両方の脳が刺激される。
Lesson3:体を動かして両脳のバランス力アップ
●目をつぶって片足バランス
脳の左右のバランスを整えている小脳に、あえて負荷をかけて刺激する運動。
両手を広げて片足で立ち、目を閉じてそのまま10秒キープ。反対の足も同様に行って。
●ゆっくり自転車をこぐ
普段、乗り慣れている自転車も、スピードを落とすだけでバランスが取りにくくなり、
動きに集中するようになる。
バランスを調整する動作が小脳を刺激する。
●左右の歯で噛む
口も脳と繋がっている。
食物を噛む時、片側で噛むくせのある人も多いが、
左右の歯でバランスよく噛むよう、意識することが大切だ。
●誰かにマッサージや肩もみをしてあげる
相手の表情を見て、体の硬さを感じながら行うマッサージは、非言語情報を処理する右脳を刺激。
周囲の空気を読み、相手の気持ちを汲み取るトレーニングとしても◎。
●お経を唱える
お経を唱える時、脳内では漢字を“画像”として右脳が捉えてから、左脳が言葉に変換している。
右脳と左脳の交流が活発に行われるため右脳も刺激できる。
お経以外にも文章を声に出して読んだり、漫画にも同様の効果がある。

Lesson4:よく観察することで右脳を強化!
●流行の人のモノマネをする
演じる相手になりきって、せりふや表情、動作をマネすると、
感情をつかさどる右脳が刺激される。
感情を表現する力や、相手の気持ちを読み取る力も養われる。
家族や友達など身近な人のモノマネでもOK!
●話す相手をよく見る
周囲をしっかりと観察して分析し、そこから他人の感情を読み取る訓練をすると、
右脳は鍛えられる。
話す相手のファッションや持ち物、メイクなどをよく見て、いつもと違う点を見つけたり、
好きな物は何かを考えてみるのも◎。
普段から、今、その人がどんな状況にあって、何を感じているのか、観察する訓練を。
●ペットや植物を観察する
言葉の話せない動物や植物をじっくり観察する。
表情や動作、成長などから様子を汲み取ることで、想像して考える力が鍛えられる。
●大げさに感情表現をする
右脳の発達が未熟だと相手の感情を充分に読み取ることができない。
普段から自分の気持ちも感情豊かに表現してみよう。
●好きな映画のシーンを繰り返し見る
自分の好きな映画のシーンを繰り返し見ることで、
観察力が上がり、人の感情の機微がわかるように。
慣れてきたら頭の中で再現して、好きなシーンを増やしてみて。・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
今回、 脳科学者で医師の加藤俊徳さんより、多々教示されたりした・・。
しかしながら、どれひとつとっても、何かと不器用な私は、簡単にできませんよう・・
と心の中で呟(つぶ)やいたりした。
やむなく私は、自身として出来そうなことを始めたりしている。
たとえは《・・植物を観察する ・・》、《・・話す相手をよく見る・・》、
《・・目をつぶって片足バランス ・・》、《・・真上に思いきり伸びる・・》・・
このようなことを始めたりしている。
いずれにしても私に取っては、《・・左手でご飯を食べる・・》、
《・・右腕と左腕を同時に逆方向に回す・・》・・・、
難題だなぁ、と微苦笑をしたりしている。