昨日の震災から1年6ヶ月目のアクション行動に参加した。大阪市役所前の様子
平和がいちばん 9月号 1面
・・・・“イジメ”をなくそう 学校・家庭・地域が子どもに向き合って・・・・
大津市の“イジメ”自殺事件から考えます。中学生の自殺は去年の10月。その後、学校や教育委員会が隠していた事実から7月になって原因がイジメにあったと明らかになりました。
大前提として、イジメは加害者が絶対に悪いものです。「被害者にも・・・」という推測や意見は、イジメをはびこらす一因です。
子どもの間でのイジメは、競争主義と弱者切捨ての大人社会の子ども社会へのストレートな反映です。成績が全ての判断基準で、結果については自己責任、そして非正規雇用が当たり前の社会、さらには人々のつながりが溶融する無縁社会など、大人社会が反映した結果です。それは命より金を優先する今の政治が生み出したものです。
その上で学校や教育委員会の“隠蔽体質”にも驚きます。生徒と担任、担任と校長、校長と教育委員会、そのいずれでもこの問題と正面から向き合い、対策を考えたことが伺えません。現場教師は忙しく、生徒と向き合う時間が限られているのです。生徒が問題を解決する中で成長することを支えるより、「問題が起きないように、表に出ないように」と腰を引いたままで生徒に接している。それは校長の保護者に対する姿勢も同じであり、教育委員会も学校に対して相似形の対応であると見受けられます。
教育は行政サービスではありません。社会全体の責任であり課題です。子どもたちの“生きていく力”を育てることは、学校・家庭・地域が一体となって関ることによりはじめて達成できます。この三者が真剣に子どもに向き合わなければなりません。そしてこの三者はお互いを尊重する関係でなければなりません。事実を隠したり、責任を押し付けあったりしているのでは、子どもたちがまたそれを真似るだけです。