ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

海外留学(4) 研究生活

2009-10-30 09:21:10 | 昔話
1982年、秋になると私のコロンビア大学での研究生活も本格化していった。

授業に出ることもできたのだが傍聴ではあまり身が入らず、ほとんど授業は受けなかった。むしろドクターコースの学生と一緒に研究をしていた。内容はコンピュータネットワークの性能解析の陽のことで「待ち行列理論」とシミュレーションを組み合わせるようなものだった。

私はコンピュータ・サイエンスのYeminiという准教授の下についたのだが電気工学に同じ分野をやっているシュワルツ教授のグループというのがあって、このグループとも付き合っていた。

シュワルツ教授は世界的に有名な人で当時のAT&Tのベル研究所やIBMのワトソン研究所と交流があり、講師を招いて講演会を開いたり、大学側から研究所を訪問して討論会をやったりしていた。 私はこのセミナーには欠かさず参加していた。

教授に付いてワトソン研究所にも行った。当時NECはベル研究所とは交流が深く、訪問した人もたくさんいたがIBMのワトソン研究所を訪問した人は稀だったと思う。 大学の研究者と一緒に7-8人が行くのだが、殆ど必ず、「NECからのMr.Furuyaです」といってシュワルツ教授が私を紹介してくれる。当時私は教授の親切だと思っていたが後で考えると「企業の人が入っていますよ」という警告だったのかと思う。

コンピュータサイエンスのドクターの学生が20人ほどで、この人たちとはお茶コーナーで話をしたり、一緒に食事をしたりして全員と付き合っていた。そのほかにシュワルツ教授のグループの准教授や大学院生10人くらいとも親しく付き合っていた。女子学生に日本語を教えたりもしていた。

アメリカ人が一番多かったが、アラブ人、フランス人、ギリシャ人、中国人、韓国人、インド人など様々な国の人がいてそういう面でも面白かった

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