ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

ワールドカップ報道の不気味さ

2010-06-21 08:35:40 | 社会
サッカーのワールドカップで日本が勝てると思っていなかったカメルーンに勝って、大変盛り上がっている。
しかし、私は連日サッカーを報道しているマスコミの姿勢に不気味さを感じている。

オランダ戦は格が違い勝てると思っていた人はほとんどいなかったはずである。良くて引き分け、1点差の負けだったら良くやったほうだ、というのが普通の冷静な見方だろう。実際のところ、1点差の負けだったので、デンマーク戦で引き分けでも決勝トーナメントに残れることになり、結果としては引き分けと同じ効果があった。

しかし、岡田監督及び選手たちは「勝ちに行く」といい、スポーツ評論家も「勝ちに行って勝てなくても引き分け」とこぞって予想する。そして「負けて残念だった」とコメントする。しかし試合を見れば引き分け狙いだったことは明白である。選手は負けて残念だったが良くやったと自分たちでは思っていることだろう。「引き分けを狙い、負けても1点差」という本音を言えないような雰囲気をマスコミが作り出している。

私が不気味だというのはこのことである。マスコミがこぞって同じ方向に走り、事実を直視しようとしない、あるいは事実を伝えようとしない、これは北朝鮮、中国、イラクなどの国で起こっている現象である。これらの国では政府が統制しているので仕方がない面があるが、日本では政府の規制などは無いのにマスコミがこういう雰囲気を作り出す。日本に住む外国人などは日本の危険な面を見ている思いをしているのではないだろうか。

私は以前、ある人物が総理大臣になったら日本の北朝鮮化のリスクがあると書いた。その人物はこのような日本のフィーバーぶりをじっと眺めて思案していると思う。