ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

各政党のマニフェスト

2010-06-20 06:08:38 | 社会
選挙戦が始まって、各政党がマニフェストを発表した。

民主党のマニフェストはホームページのトップに出ている。ダウンロードして読んでみたが、なんとなく昔の選挙公約に後退した感じがする。政党として自分たちが進めていこうという方向性を明示するというよりも、昔の選挙のために国民の目を引き付けるためのもの、という位置づけに変わって来た感じがする。

私は経済政策を中心に見ているが、どうもピンとこない。これで日本経済が良くなってくる感じがしない。菅総理は「不幸最少の社会」と言っている。社会主義的発想である。それで経済も強くするという。しかし、経済は日本国内だけで回っているのではなく国際競争である。競争に勝つ事を考えないと強くならない。競争というのは勝つだけということはありえず、勝つ人もいれば負ける人もいる。しかし、負けは無く「勝ちだけにする」という感じがする。非現実的な目標に見える。

もう一つは、企業減税、消費税増税を打ち出している。これは自民党との争点をなくそう、という考えに見える。選挙戦術としては正しいと思うが、十分に練られた考えだとは思えない。

自民党のマニフェストはホームページ上では見当たらない。いまだにひと月前の原案が出ているだけである。自民党にとってはマニフェストはマスコミ向けにばらまく選挙用のチラシという位置づけなのかと感じる。私は石破氏に期待していたのだが、自民党内の意見をまとめられなかったという印象を持っている。自民党は単なる寄り合い所帯という印象をぬぐえない。

みんなの党は良さそうだと思ったのだが、マニフェストを読むと公務員改革ばかりが強く出ていてどうもピンとこない。私はテレビで見た浅尾慶一郎が良いと思ったのだが、彼の意見は必ずしも党の意見ではないらしい。

今回の選挙は結果がどうなろうと総理大臣が変わることはない。変わるとすれば9月の民主党の党首選挙であり、そのとき菅総理が民主党内でどう評価されているかである。おかしな仕組みだと思うが、これが現在の日本の仕組みである。民主党が単独過半数をとるのは問題だと思うが、民主党が惨敗して小沢総理が誕生したらもっと問題だと思う。