ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

国会閉幕 参議院選挙へ

2010-06-17 06:25:18 | 社会
通常国会が閉幕して参議院選挙へと向かうことになった。

国会の終わり方を見ても、国会本来の議事よりも選挙対策を各党が優先していることが分かる。今回の国会は最も通った法案が少なかったそうだが、どういう議論をしたのか殆ど記憶に残っていない。

一つ良いと思うのが菅総理が総理大臣の立場と民主党党首の立場をきちんと使い分けて、総理大臣の立場でものを言うようになってきている感じがすることである。この点は前総理と大分違う。

国会での答弁を見ていると官僚が作った答弁書を読んでいるような印象がかなりあった。それで内容がまともになってきたのかと思う。こういう点で官僚は大変便利な存在なのだが便利さに甘えていると何でもやってくれるので自分で考える必要が無くなり、見識は持っているが意思は持っていない自民党のようになってしまう。この点は民主党として「初心忘るべからず」で取り組んでもらいたいと思う。

意志を持っていないというのは、全体の動向から方向性を決めることはできるのだが、実行しようとするとどういう困難があるか、それを乗り越えようとする強い意志があるか、という点まで考えが及んでいない、ということである。全ての人が喜ぶような政策は殆どない。何かを変えようとすれば必ず痛みがある。しかし政策を提言する人は、負の側面には触れずにプラスの面だけを強調する。色々な人が提言をする中で大きなプラスのものを捉えたとしても、マイナスの面も捉えておかないと、皆に良いことを言って矛盾を起こすことになる。これは実施しようと考えて深く考えないと分からない。菅総理はそこまで突っ込んで考えているようには思えない。

一月前までは私は「選挙では絶対民主党には入れない」と思っていたが今は迷っている。各党のマニフェストを読んで考えたいと思う。民主党はマニフェストを変更するという。間違えていれば変更することは必要なのだが、その際に重要なことは「なぜ変更するか」をきちんと説明することである。説明なく変更するようだと、信用できないものになる。