ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

アジサイは花盛り

2010-06-15 08:44:44 | 生活
今日は梅雨の晴れ間である。昨日梅雨入りしたばかりなのだが、気温や湿度がいかにも梅雨の晴れ間という感じがする。

歩いているといたるところでアジサイが咲いている。先週は「あ、アジサイが咲いている」という発見の感じだったが、一週間で大幅に花が増えた。梨の木には実が付いている。これも先週は気がつかなかったのだが、今は梅の身くらいの大きさになっている。畑でも色々な花が咲いている。朝顔もあちこちで見かける。
季節は確実に動いている感じがする。

アジサイとか朝顔とかいった色の淡い花は日本語のみの感じがするし、私も好きである。
朝顔をみると「朝顔に釣瓶取られてもらい水」という加賀の千代女の俳句を思い出す。
朝起きてみると井戸の釣瓶に朝顔が巻きついていてそのまま釣瓶を落として水を汲むと朝顔の弦が切れてしまうので隣の家からもらい水をした、という句である。家に井戸があったこと。水汲みが朝の女の仕事であったこと、隣の家にも井戸があり水がもらえるような関係であったこと、など江戸情緒と女性の優しさを17文字で彷彿とさせる名句だと思う。

その一方で、「ほんとかな」と思う。朝顔のために井戸が使えないのでは不便で仕方がないので、別に朝顔の弦を切らなくても他のところに支柱を立てて、釣瓶から外してそちらに巻きつければ良さそうなのに、と感じていた。あるときラジオで、「もちろん他の支柱に巻きつければ良いのですが、朝顔が伸びてくるのに気がついてあげられなかった自分への罰として、他の家に頭を下げることにして、翌日からは朝顔の弦を移したのですよ」という解説を聞いて「なるほど」と思ったものである。

江戸情緒は奥が深い。