ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

菅政権のこれまで

2010-06-13 06:11:10 | 社会
菅総理が誕生して一週間が経過した。

人事で小沢幹事長はずして国民の支持率は急回復しているが、これまでのところ行った政策も良いと思う。

政策調査会を再開したのもよいし、鳩山総理が押し切ろうとした郵政強行採決を避けたのも良い。その後の亀井大臣の交代劇はあやしげな感じだったが、これは亀井大臣の方で動いたものだろう。

施政方針演説もなかなか良かった。少なくとも課題認識は鳩山総理よりはるかにはっきりしている感じがする。自民党の谷垣総裁が「官僚が書いたようだ」と言っていたが私も少なからずそう感じた。逆にいえば、官僚つぶしも弱まってきた感じがする。前の総理がひどかった面もあるがずいぶん良くなってきたと思う。

もうひとつ私が高く評価しているのはぶら下がり取材に消極的な点である。私は、マスコミは新政権設立当初はちやほやするが、一月もすると、ニュースネタを求めて失言やあらさがしをするだけだと思っており、ぶら下がり取材は全面的に中止するのが政権が長続きするコツだと思っている。

菅総理の課題は外交だろうともう。鳩山総理よりはましであるが、世界のトップの中では影が薄いと思う。財務大臣としてG8か何かに出席しているが、知識が浅くほとんど存在感が無かった。外国の雑誌などを見ても、見識などは誰でも持っている当たり前のもので特に光る点は無い、という受け止められ方をしている感じがする。

選挙で民主党が勝つのは間違いないだろう。その後の経済政策、財政再建、年金問題といった自民党時代から大きな問題となっていた国の本来の課題にどう取り組むか見ていきたい。