11/9~の日経平均は、前週末の米雇用統計の好結果を背景にした、
大幅上昇のスタート。
米で12月利上げ観測が現実味をおび、為替ドル/円で123円台に移行。
また、11/4上場の郵政3社が好発進し、投資マインドを底堅くさせた。
週末前日迄の7日続伸の展開を呼び、週末、NY株式市場の下落で下げた
ものの、100円程度の下落で終了した。
結局、日経平均は1週間で331円上昇(↑1.72%)の19596円でした。
11月第3週(11/16~11/20)の主なイベントと予定は、下記1の通り。
来週は、週末のNY市場が大きく続落した流れで、ギャップダウンの開始に
なりそうです。また、週末のパリ同時多発による有事の円買いとの発想から
先物主導の売りが出ないことに期待したい。
経済指標で、明日 国内の第3四半期GDPが発表され、良ければ評価になり
悪ければ、日銀金融政策の追加緩和の思惑が広がると言う、効果ありそう。
また、米で11/18に発表されるFOMC議事録(10/27、28日分)も注目
されます。
その他、海外経済指標の発表あるものの、国内については、企業業績の発表が
一巡し、好業績銘柄の買い戻しや連日の陽線引けの流れで、底堅さを示して
リバウンド継続の展開に期待したい。
日経平均、11月第3週(11/16~11/20)レンジは、19300円~19800円
程度を想定しています。
1.11月第3週(11/16~11/20)主なイベントと予定
11/15
米 国債償還 3年債(320億ドル)
10年債(232億ドル)
30年債(690億ドル)
11/16
日本 第3四半期GDP速報値
日本 10月首都圏新規マンション販売
米 11月NY連銀製造業景況指数
EU 10月ユーロ圏消費者物価指数
世 G20首脳会議
11/17
米 10月消費者物価指数
米 10月鉱工業生産
米 11月NAHB住宅市場指数
米 タルーロFRB理事、講演
米 ウォルマート・ストアーズ、ホーム・デポ 各決算
独 11月ZEW景況感指数
英 11月消費者物価指数
英 11月生産者物価指数
11/18
日本 日銀金融政策決定会合(~11/19)
日本 10月訪日外国人客数
日本 損保ジャパン、MS&AD、東京海上 各決算
米 10月住宅着工件数
米 FOMC議事録(10/27、28日分)
米 ダラス連銀総裁、講演
米 NY連銀総裁、クリーブランド連銀総裁、アトランタ連銀総裁
パネル討論会に出席
米 ターゲット、セールスフォース 各決算
中国 10月新築住宅価格
世 APEC首脳会議
世 ASEAN首脳会議
11/19
日本 日銀金融政策決定会合
日本 黒田日銀総裁 記者会見
日本 10月貿易収支
日本 10月粗鋼生産
日本 ロゼッタ、あんしん保証 各新規上場
米 10月コンファレンスボード景気先行指数
米 新規失業保険申請件数(~11/14までの週)
米 11月フィラデルフィア連銀製製造業景況指数
米 10月北米半導体製造装置BBレシオ
米 アトランタ連銀総裁、講演
米 ベストバイ、ギャップ 各決算
EU ECB議事録
11/20
日本 11月日銀月報
日本 10月全国コンビニ売上高
日本 ベルシステム21 新規上場
日本 自民党がTPP総合対策取りまとめ
米 セントルイス連銀総裁、講演
米 ギャップ 決算
EU ドラギECB総裁、講演
11/21
中国 広州国際モーターショー(~11/29)
2.NY市場、為替/債券 各結果(11/13)
今日のNY市場はドルの底堅さを示した。この日発表の10月の米小売売上高は、
予想を下回る内容で、発表直後はドル売りが優勢となったものの、動きが一巡
すると直ぐに戻している。
GDPの個人消費算出に連動する食品と自動車、建材、エネルギーを除いたコア
小売売上高は前月比0.2%の増加となっていたが、ここ数年の平均からすると
やや伸びが緩い印象で、第4四半期の米GDPが2%超の水準に戻すとの見方に
疑問を投げかける内容ではある。
ただし、FRBが利上げの姿勢を後退させるほどのネガティブなインパクトまで
はないと思われ、12月利上げ開始期待は十分に温存されているようだ。
ドル円はポイントとなっている122.50水準を割り込む場面も見られたが、直ぐに
買い戻されている。この日は原油安、米株安が強まっていたが、その動きが一服
すると123円台をうかがう場面も見られた。ネガティブな材料が一服すると、直ぐ
に買い戻しが入るあたりは先高感が強い証拠であろう。
一方、ユーロドルは1.07台前半まで値を落とし、ポンドドルも一時1.51台に下落。
ポンドに関しては対ドルでは軟調なものの、ユーロや円に対しては堅調。先日の
スーパーサーズデー(MPC、議事録、英中銀インフレ報告の同時発表)では、ハト
派な雰囲気が強まったが、翌日の米雇用統計を受けてFRBと伴に英中銀の早期
利上げ期待も高まっている。
英中銀チーフ・エコノミストのホールデン氏が英BBCラジオに出演しており、英中銀
FRBの動向に左右されない姿勢を示していたが、市場では、FRBが、12月に利上
げを開始するようであれば、英中銀も来年の早い時期に追随するとの見方は根強い。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=285280
米国債利回り
2年債 0.851(-0.020)
10年債 2.273(-0.039)
30年債 3.055(-0.034)
期待インフレ率 1.555(-0.012)
*期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、利回りは低下。原油安、米株安が続いており、米国債利回り
も調整の動きが続いている。この日の米小売売上高は予想を下回ったが、米利上げ
期待を後退させるまでのインパクトは無かった。
10年債は2.27%台まで低下し、30年債は3.04%台まで一時低下。
2-10年債の利回り格差は+142(前日+144)http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=285279
3.NY株式市場 結果(11/13)
NY株式13日
ダウ平均 17245.24(-202.83 -1.16%)
S&P500 2023.04( -22.93 -1.12%)
ナスダック 4927.88( -77.20 -1.54%)
CME日経平均 19425 (大証比:-205 -1.05%)
今日のNY株式市場は大幅続落。この日の米小売売上高が予想を下回った事や
きょうも原油安が続いていたことが圧迫している。12月の米利上げ期待も根強く
株式市場は調整の動きを続けている。
ダウ採用銘柄ではナイキやホームデポが下落した他、シスコが5%超下落した事が
指数を圧迫した。前日に8ー10月期の決算を発表しており、決算自体は予想を上
回ったものの11ー1月期の見通しがマクロ環境やドル高が影響するとして慎重な
見通しを発表していた。一方、デュポン、キャタピラーが上昇。
薬品のぺリゴが商いを伴って下落。マイランが同社の株主に対してのTOB (公開
買い付け)を実施していたが、40%しか集まらず未達に終わったことが嫌気されて
いる。一方、マイラン株は大幅高。
JCペニーやノードストロムなど百貨店株が下落。両社は決算を発表しており、既存
店売上高など冴えない見通しを示している。客足が伸び悩んでいる模様で、百貨店
の決算は不調な内容が相次いでいる。消費者がショッピングモールに行き衣料品を
購入するよりも、自動車や住宅、スマホにお金を使っているのではとの懸念が強まっ
ている。
ナスダックも続落。アップルやアマゾン、フェイスブクといった主力株が揃って下落。
遺伝子解析ツールのイルミナが大幅高。S&P500株価指数の採用銘柄に選定
されたことが好感されている。18日の取引終了後に実施。S&P500への新規
採用の場合、株価指数に連動したパッシブ系のファンドからの需要や、先物との
裁定取引の需要が見込まれる。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=285277
4、NY市場、原油先物12月限/金先物12月限 各結果(11/13)
NY原油先物12月限(WTI)
1バレル=40.74(-1.01 -2.42%)
ブレント先物1月限(ICE)(終値)
1バレル=44.47(-0.72 -1.59%)
ブレント-WTI(1月限)2.47
今日のNY原油先物相場は大幅続落。前日発表の米週間石油在庫統計でも示された
が、原油在庫は歴史的水準に積み上がっており供給過剰懸念は根強い。
12月の米利上げ期待からドル先高観も強まっており、原油はリバウンドを期待して
いた向きからの見切り売りが強まった。
12月限は40ドル台半ばまで一時下落し、40ドル割れをうかがう展開となっている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=285273
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1080.90(-0.10 -0.01%)
今日のNY金先物相場は横ばい。米小売売上高の発表前後は上下動が見られたものの、
その後は前日終値水準を挟んでの小幅な値動きが続いた。
戻り売り圧力は依然として強いものの、米株の下げが続いていることもあり下値
では買いも出ているようだ。
12月限は1088ドル付近まで上昇後、1080ドル水準に戻している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=285274
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