来年春の賃上げについて異例の言及です。経団連の榊原会長は政府要請を
受け入れ、業績が好調な企業には“今年を上回る水準の賃上げを呼びかけて
いく”方針を表明しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20151126-00000026-jnn-bus_all
「産業界から示された方針を高く評価したいと思います。しっかりと実行して
いただくように期待しています」(安倍首相)
26日に開かれた政府と経済界との「官民対話」で、経団連の榊原会長は
政府からの賃上げの要請を受け入れ、来年の春闘で業績が好調な企業に
対してベースアップやボーナスを含めた年収ベースで今年を上回る水準の
賃上げを呼びかけていく方針を表明しました。経団連が政府からの賃上げの
要請を受け入れるのは3年連続です。
「名目3%成長も視野におきながら、昨年を上回る水準の賃金引き上げを
期待したいと呼びかけたい」(経団連 榊原 会長)
今回、経団連会長の発言には、政府の強い要請があります。
安倍首相は、東京オリンピック開催の2020年頃に、名目GDP600兆円
目標を設定しており、最低賃金を毎年3%程度引き上げる事も目指す方針
です。
企業収益を伸ばしている大企業は賃上げ可能でしょうが、中小企業に浸透
していくか、「笛吹けど踊らず」にならなければ、と思います。
また、政府は、2017年4月の消費税増税に合せて、加工食品を含む生鮮
食品の減税(据え置き)を是非、実施してもらいたいと思います。
さて、日経平均は反発し、96円高の19944円の大引けでした。
(出来高 概算18.6億株の商いでした。)
今朝方のNY市場、底堅い展開で返るも、為替がやや円高に振れましたが、
EU市場の大幅上昇や先高感から先物も悪さをせず、19900円台の底
堅い展開となりました。
日経平均の戻り高値更新で、3カ月ぶりの199円台中盤まで戻し、大台
2万円台まで後一歩です。この心理的節目を突破できるか、外資と先物の
買い意欲次第と言った格好です。
注目のNY市場は、感謝祭で休場。EU市場は概ね上昇しており、週末の
明日、日経平均は、底堅い展開を想定しています。