今日、甘利経財相は、2015年7~9月期の国内総生産(GDP)が
2四半期連続でマイナス成長になった事について「在庫投資が寄与
した」との認識を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151116-00000022-reut-bus_all
一方、企業収益の改善を背景に今後も緩やかな回復基調が続くとの
見方を示し、「10~12月期はプラスに転じると思う」と語りました。
内閣府によると7~9月期速報値は物価変動の影響を除く実質で前期比
0.2%減、年率0.8%減だった。
これを踏まえ、甘利経財相が記者会見しました。
甘利氏は会見の中で、2四半期連続でマイナスになったのは在庫投資が
寄与した点を指摘したうえで足元の経済状況については「緩やかな回復
基調にある」と指摘した。
その上で、甘利氏は「賃上げの継続、拡大により所得環境の改善が続き、
個人消費は持ち直していくと見込まれる」「設備投資についても増加して
いく事が期待される」とし、10~12月はプラスに転じるとの見通しを示し
ました。
政府が掲げるGDP600兆円の実現に向け、「緊急に実施すべき対応策を
今月中に取りまとめる」との選択肢も示しました。
結果を見てのコメントは、誰でもある程度できます。当ブログでは、8月に
今回の結果を予想しており、「甘利氏、あまりに楽観的」と指摘しました。
あの時、今回の結果を想定していたら、すぐにでも補正を組んで実行でき、
第3四半期のプラス成長をより確実なものにしたことでしょう。
対応が後手の政府は、フットワークを軽くしないと、経済腰砕けの状態の
リスクを背負うことになります。
他力本願でなく経済の予防措置に手を尽くしてほしいと思います。
さて、日経平均は大幅下落し、203円安の19393円の大引けでした。
(出来高 概算17.8億株の商いでした。)
週末のNY市場の続落に加え、パリ同時多発テロで、リスクオフに向った
東京株式市場は、一時300円安となる中、欧米の週明け状況を見極め
たいとの思いから、終日軟調な展開でした。
日経平均の大幅下落で、ボリンジャーバンド+1σ辺りとなるも、陽線引けが
続いており、明日にも反発が期待できます。
注目のNY市場、先週末の大幅安の反動から自律反発の動きでスタート。
終了時にプラス引けとなるか注目されます。
明日の日経平均、早速の反発を想定しています。