9/10週の株式市場は、FOMCとドイツ健保裁判所の動向が注目
された週となりました。概ね、市場の期待以上の結果だった様に思い
世界の株式市場は、これらの結果を好感し、リスク先好の流れに。
NY市場、FOMCでは、QE3実施を決定し、月400億ドルペース
MBSのみを購入するものですが、規模はQE2の月750億ドルと
比較すれば小さいものの、エンドレスを打ち出した事は、インパクト。
また、2014年から2015年半ばまで低金利継続という文言に変え
延長も決めています。
NY市場は、リーマン・ショック前の高値水準更新しており、週末の
東京市場の追い風になった格好です。
結局、日経平均は、1週間で約288円上昇(↑3.24%)9159円
大引けとなりました
明日からの週は、日銀の金政策決定会合が注目されます。
月例経済報告が2ヶ月連続で下方修正されており、今度こそ、日銀が
仕事をしなければなりません。
金融面からの経済下支えは、為替介入などより、効果あります。
為替の円高一服となれば、日経平均も上値を狙っていけるほど、出遅れ
感があります。
9月第3週(9/18~9/21)の日経平均レンジは、9100円~9350円
程度を想定しています。
1.9月第3週(9/17~9/21)主なイベントと予定
9/17
日本 休場(敬老の日)
日本 日朝平壌宣言から10年
米 9月NY連銀製造業景気指数
ス スペイン37.5億ユーロ国債償還
印 インド中銀政策金利
9/18
日本 日銀金融政策決定会合
日本 アスクル、あさひ、クスリのアオキ 等決算
米 9月NAHB住宅市場指数
米 4~6月経常収支
米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁、講演
米 ダドリーNY連銀総裁、講演
米 フェデックス(1.410)
豪 中銀議事録
独 9月ZEW景況感調査
英 8月消費者物価
英 8月小売物価指数
世 第67回国連総会開幕(米、NY)
9/19
日本 日銀政策金利発表
日本 白川日銀総裁、会見
日本 日本航空が東証1部に上場
日本 原子力規制委員会発足
米 8月中古住宅販売
米 8月住宅着工件数
米 8月建設許可件数
米 バーナンキFRB議長上院と非公式会合
米 ジョージ・カンザスシティ連銀総裁、講演
米 アドビ・システムズ 決算
英 中銀議事録
仏 EU首脳会議で合意の「新財政協定」批准案を閣議決定
9/20
日本 日銀月報
日本 全国証券大会で白川日銀総裁あいさつ
日本 8月通関ベース貿易収支
日本 8月粗鋼生産
日本 8月日本製半導体製造装置BBレシオ
日本 8月コンビニエンスストア売上高
日本 東京ゲームショー2012(~9/23、幕張メッセ)
米 新規失業保険申請件数(~9/15までの週)
米 9月フィラデルフィア連銀景気指数
米 ローゼングレン・ボストン連銀総裁、講演
米 ロックハート・アトランタ連銀総裁、講演
米 ピアナルト・クリーブランド連銀総裁、講演
米 オラクル 決算
英 8月小売売上高
ギ ギリシャ16億ユーロ国債償還
西 スペイン66億ユーロ国債償還
伊 スペインと首脳会談
EU 中国と首脳会談
9/21
日本 サッポロドラッグストア決算発表
日本 民主党 代表選挙開票
米 ブラード・セントルイス連銀総裁、講演
米 ロックハート・アトランタ連銀総裁、講演
米 アップル「iPhone5」発売
9/22
日本 祝日(秋分の日)
2.NY市場、為替/債券 各結果(7/14)
14日のNY市場は、市場全体にリスク選好の雰囲気が継続し、欧州
通貨は買いが続き、円相場は円安の動きが優勢となった。前日のFRBに
よるQE3表明と、欧州ではドイツ憲法裁判所での合憲判断もあり、ESM
発足が決まる中、ECBの国債購入への道筋が見え、あとはスペインなど
支援要請するかどうかという段階にある。
二重の追い風にユーロやポンドは上昇している。
ユーロドルは心理的節目の1.30から一気に上放れ、1.31台半ばまで上昇。
ユーロ円も一時103円台まで上昇した。
リスク選好といえば、豪ドルやカナダといった資源国通貨だが、欧州
通貨と比較するとやや動きは冴えない。ユーロキャリー取引の巻き戻し
の動きが圧迫した面もあるようだ。追加緩和策発表に、豪中銀の利下げ
圧力が更に高まり、また、カナダ中銀も利上げ期待が後退。FRBの行動で、
資源国通貨は逆に金利の先行き懸念が高まったようだ。
ドル円が底堅い動きを見せ、78.40近辺まで戻している。円売りがドル
売りに勝った格好だが、一方で、米国債利回りが大幅に上昇していた
こともサポート。今回のQE3は、予想外にMBS購入のみで米国債は無い
ことから、失望売りから利回りは上昇している。米国債と日本国債の
利回り格差に敏感なドル円にとっては、不幸中の幸いということなの
かもしれない。
QE3発表後に日銀がレートチェックを実施していたことが明らかになって
いたことも、ドル円を売りづらくしているようだ。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=160516
米国債利回り
2年債 0.250(+0.016)
10年債 1.866(+0.143)
30年債 3.088(+0.157)
期待インフレ率 2.640(+0.161)
*期待インフレ率は10年債で算出
14日のNY債券市場、利回りは大幅上昇。前日のFRBによるQE3発表で
リスク選好の雰囲気が強まっていることや、QE3はMBSのみで国債購入が
無かったことが売りを誘い、利回りを上昇させている。この日発表に
なった米小売売上高が予想を上回ったこともサポートしている。
10年債利回りは1.89%台、30年債は3.10%台まで一時上昇。
2-10年債の利回り格差は161(前日+149)とイールドカーブは急速に
スティープ化。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=160515
3.NY株式市場、結果(9/14)
NY株式14日
ダウ平均 13593.37(+53.51 +0.40%)
S&P500 1465.77( +5.78 +0.40%)
ナスダック 3183.95(+28.12 +0.89%)
CME日経平均 9195 (大証終比:+115 +1.25%)
14日のNY市場、ダウ平均は4日続伸。前日のFRBによるQE3表明や、
欧州危機の一服で、市場はリスク選好の雰囲気が席巻。株式市場も
買いが先行し、ダウ平均は一時113ドル高まで上げ幅を拡大させた。
ただ、今週の重要イベント通過で材料で出尽くし感からの利益確定売り
から、後半は伸び悩んでいる。
ダウ採用銘柄はキャタピラー、ユナイテッド・テクノロジーズ、デュポン
上昇。一方、iPhone5発売から、きのうはAT&T、ベライゾンといった通信
キャリアが堅調だったが、きょうは利益確定売りに押されている。また、
メルク、ファイザーといった薬品株は下落。
ダウジョーンズは会社分割するクラフトをダウ採用銘柄から削除し、
新たにユナイテッド・テクノロジーズを採用すると発表した。
9月24日から。
AKスティールが大幅安。第3四半期の業績見通しを発表し、鉄製品の
単価下落やコスト高で損失に陥るとの見通しを示した。
ナスダックも上昇。アップルが最高値を更新し指数をサポート。
「iPhone5」のインターネット上での予約受付をきょうから開始したが、
開始1時間も経たないうちに、出荷予定日が従来の21日から変更され、
1週間ずれ込んでおり、注文が殺到している模様。
フェイスブックが大幅高。これまで試験版として提供してきた広告枠
取引のプラットフォーム「フェイスブック・エクスチェンジ」(FBX)を
正式にリリースすると発表。これが収益に貢献するとの期待が高まって
いる。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=160514
4.NY市場、原油先物10月限/金先物12月限
NY原油先物10月限(WTI)
1バレル=99.00(+0.69 +0.70%)
14日のNY原油先物相場は続伸。前日のFRBによるQE3表明や、欧州
危機の一服で、市場はリスク選好の雰囲気が席巻した。原油も買いが
加速し、10月限は心理的水準である100ドル台に一時上昇している。
約4ヵ月ぶり。
ただ、あまりに急ピッチな上昇だったことや、100ドルの達成感、そして、
石油戦略備蓄放出への懸念などから、急速に利益確定売りが強まっている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=160506
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1772.70(+0.60 +0.03%)
14日のNY金先物相場は横ばい。前日のFRBによるQE3表明や、欧州
危機の一服で、市場はリスク選好の雰囲気が強まっていたが、安全資産
としての金の需要も一服し利益確定売りも出ている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=160508
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