8/31、FRBのバーナンキ議長は、米ワイオミング州ジャクソンホールで
開かれている経済シンポジウムで講演し、 「より強い経済回復と労働市場の
より持続的な改善を促すために、必要な追加緩和策をとる用意がある」と発言
しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120831-00000112-mai-bus_all
一方、最大の焦点の量的緩和第3弾(QE3)については除外しないと述べたが、
従来以上に踏み込んだ発言はなかった。
バーナンキ議長は、現在の米経済の回復ペースに強い不満を示し、「特に労働
市場で更なる改善の達成が重要だ」との認識を表明し、必要に応じ追加緩和に
踏み込む考えを示した。
また、バーナンキ議長は国債など大規模な資産を市場から購入する量的緩和
策など「非伝統的」と呼ばれる政策について「効果がある」ことを強調。一方で、
「伝統的な政策よりも導入のハードルは高い」とし、市場機能の阻害などの
「コスト」にも目を配り、慎重に検討を進める姿勢を示した。
FRBは9月12、13日に、金融政策を決めるFOMCを開催します。市場では
米経済の減速を受けて、FRBが追加の金融緩和策に動くとの観測が強まって
います。
FRBは08年の金融危機後、2度にわたり国債など大量の資産を購入して
市場に資金を供給する量的緩和を実施。
また、事実上のゼロ金利政策を「14年終盤」まで継続するとして、景気の
下支えを図っています。
日銀も、FRBを見習い情報発信すべきで、デフレ脱却を図るインフレ目標の
上方修正をして、円安・株高をもたらす施策を実行すれば、景気下振れリスク
緩和や、経済活性化に効果があります。
「金融政策だけではデフレ脱却できない」との日銀の思い込みは、早期是正し、
白川総裁の勇退の花道としては、いかがであろうか。
金融市場の番人、日銀史に凡庸な総裁の名を回避する手段は、残っています。
この声が、届くでしょうか?