「敬老の日」がもうすぐなのに、残暑が厳しい毎日です。日中は、夏の
暑さが継続していて、9月中旬とは思えません。
ホットな気候が、経済に波及すればと思いますが、政府・日銀の種まき
がほしいところです。
そんな中、ここ数年の長引く不況により、各社の株価が思わしくない中、
個人株主の憂鬱は続いている様です。
株保有者としての明るい話題が少ない中、利点として挙げられているの
が、1000社以上もある株主優待といえるかもしれません。
近年の株主優待の支持傾向として、食事券やおこめ券、また自社製品の
詰め合わせなど、食品系が挙げられる様です。
少しでも家計が潤う、家族が一緒に楽しめる、分かりやすく得した気分に
なれるという点に人気が集中しているようです。
野村IR発行の読者アンケート(有効回答数1647名)の結果から、
「知って得する株主優待2011年版」の人気ランキングをまとめた内容
(担当:宮園奈美)をアップします。
1位:日本マクドナルドHD(2702)-食事優待券
2位:ダイドードリンコ(2590)-自社製品
3位:伊藤ハム(2284)-自社製品
4位:カゴメ (2811)-自社製品
5位:日清食品HD <2897> -自社製品 となっており、
トップ10のうち、食品系の優待は8企業を占めています。
中でも人気ランキング1位を誇るマクドナルドの食事優待券は、1冊中に
「バーガー類・お飲み物・サイドメニュー」3種類の商品の無料引換券が
1枚となったシート6枚が付いており、全国で使用できることから、高い
評価を得ています。
2位のダイドードリンコは、今年6月にドライゼリーのトップシェアを誇る
たらみを買収・完全子会化したことで、年に2回、3月と9月に株主宛に
送付してる3000円相当の自社製品に加え、7月にたらみの子会社化を
記念したゼリーの詰合せを優待品として送付し、株主の評判も上々だった
様です。
しかし株主優待の主流は、金券やギフト券で、350社以上が採用して
いるという。自社にグループ店舗がある企業は、買い物優待券を進呈する
ことが多く、人気ランキングで6位に入っているイオン(8267)もその1つ。
また製造業など自社で進呈する製品やサービスがない場合は、QUAカード
商品券などを贈ることも多いですね。
実は、この株主優待は日本だけの独特の文化だと言われています。他国では、
シビアに配当で還元するのが当然という風潮があり、商品やサービスで還元
することで、投資している企業に対して配当以外での企業への思い入れが、
生まれるとの声もあります。
この制度も、わびさびを重んじる日本ならではの文化と考えると実に面白い。
株価が冴えない中、安定成長している株主優待の充実している企業に投資
するのも1つの視点かもしれません。
それでは、また。