9/26週は、日経平均が週初めに急落となりましたが、ギリシャ債務
問題の進展期待から週末にかけ、買い戻しが入りました。ドイツでの
欧州金融安定化機能拡充に対する採決期待もありました。
日経平均は、週末にかけ、25日移動平均線まで一歩手前の位置まで
戻しました。
結局、日経平均は、1週間で140円上昇(↑1.64%)し、約8700円の
大引けでした。
NY株式市場は、戻りを試したものの、週末に急反落してます。一端ドイツ
によるEFSF機能拡充案の可決を好感したものの、欧州債務懸念が残って
おり、また、イーストマン・コダックの破産申請を検討などの情報が流れ、
NY市場に動揺が広がった格好です。
10月第1週(10/3~10/7)の主なイベントと予定は、下記1.の
通りです。
10/3~の週も、引き続き欧州債務問題に目が離せない状況です。
NY市場は、経済指標が目白押しで、週中にADP雇用統計、週末に雇用
統計を控え、一喜一憂する場面がありそうです。
また、中国については、国慶節で1週間休場となります。
週明けの東京市場は、週末NY市場の下落を受け、下落スタートとなるも
為替の円高一服継続や売られ過ぎ指標から、下値は限定的な幅である事を
想定しています。
日経平均、10月第1週(10/3~10/7)のレンジは、8450円~
8900円程度を想定しています。
1.10月第1週(10/3~10/7)主なイベントと予定
10/3
日本 日銀短観(第3四半期)
日本 9月自動車販売台数
日本 ユニー、サークルKS、フジなど決算
米 9月ISM製造業景況指数
米 8月建設支出
米 9月自動車販売台数
中国 国慶節で休場(~10/7)
ギ ギリシャ2012年予算案提出
EU ユーロ圏財務相会合(~10/4)
10/4
日本 ケーヨー、東武ストア、カッパクリエイト 各決算
日本 8月毎月勤労統計
日本 投資の日
日本 CEATEC JAPAN2001(~10/8、幕張メッセ)
米 8月製造業新規受注
米 バーナンキFRB議長、米上下合同経済委員会で証言
米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁、講演
豪 8月貿易収支
豪 中銀政策金利発表
独 メルケル独首相、講演
EU 財務相理事会
10/5
日本 イオン、パルコ、ABCマート 各決算
米 9月ADP雇用者数
米 9月ISM非製造業景況指数
米 コストコホールセール、モンサント 決算
豪 8月小売売上高
英 第2四半期GDP確報値
独 メルケル独首相とバローゾ欧州委員長、会談
EU 8月ユーロ圏小売売上高
10/6
日本 日銀金融政策決定会合(~10/7)
日本 9月の首都圏オフィス空室率
日本 セブン&アイ、米久、Fマート 各決算
米 新規失業保険申請件数(~9/30までの週)
印 インド市場休場
英 中銀政策金利発表
ギ ギリシャ公務員組合、75万人の大規模ゼネスト計画
EU ECB政策金利発表
EU トリシェECB総裁定例会見
10/7
日本 日銀政策金利発表
日本 白川日銀総裁会見
日本 サカタのタネ、オンワード、吉野家、高島屋、ダイエー各決算
米 9月雇用統計
米 ロックハート・アトランタ連銀総裁、講演
加 9月雇用統計
独 8月鉱工業生産
英 9月生産者物価指数
2.NY市場、為替/債券 各結果(9/30)
30日のNY市場は終盤にリスク回避の動きが強まった。前日にEFSF拡充案が
ドイツ議会を通過したものの、懸念は依然として払拭できず、ユーロは軟調な
動きが続いた。
しかし、ユーロ以外のポンドや資源国通貨は比較的しっかりと推移していたが、
後半になって失速している。NY株式市場でダウ平均が200ドル超の下げを見せる
など、リスク回避の雰囲気が強まった事が要因。米イーストマン・コダックが
破産申請を含む選択肢を検討と伝わった事も市場の雰囲気を悪化させたようだ。
ユーロドルは終始軟調な展開で1.33台まで下落。9月26日につけた直近安値が
視野に入っている。
一方、ドル円は77円台に乗せ堅調に推移。期末を迎え売りも一服。ドル買いの
動きがサポートしている。77.50にかけては輸出企業などの売りオーダーも厚く
観測され難攻も予想される。しかし、直近の揉み合いから反転の予兆だけは、
まだ残しているようだ。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=124747
米国債利回り(NY時間17:18)
2年債 0.243(-0.015)
10年債 1.915(-0.081)
30年債 2.913(-0.140)
期待インフレ率 1.758(-0.084)
*期待インフレ率は10年債で算出
30日のNY債券市場、利回りは大きく低下。欧州や中国経済への懸念が強く、
きょうの市場はリスク回避的な雰囲気が強く、米国債の逃避買いが強まった。
NY連銀が10月のオペレーションツイストの予定を発表していたが、特に反応は
限定的。
10年債利回りは1.9%を一時割り込み、30年債も再び3%を割り込んだ。
2-10年債の利回り格差は+167(前日+174)。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=124745
3.NY株式市場 結果(9/30)
NY株式30日
ダウ平均 10913.38(-240.60 -2.16%)
S&P500 1131.42( -28.98 -2.50%)
ナスダック 2415.40( -65.36 -2.63%)
CME日経平均 8575 (大証比:-125 -1.45%)
出来高(億株)
NYSE 13.23
ナスダック 20.98
30日のNY株式市場、ダウ平均は急反落。欧州債務懸念も依然として懸念が
根強く、また、中国の製造業PMIが3ヵ月連続で、判断基準の50を下回るなど
中国経済への不安感も高まりつつある中、売りが先行して始まった。
モルガン・スタンレーが仏銀へのエクスポージャーを理由に大幅安となっていた
ことも相場全体を圧迫した。
下げ渋る場面も見られたものの、午後にイーストマン・コダックが破産申請を
含む選択肢を検討していると報じられたことから、市場に動揺が広がり、再び
下げ幅を拡大させた。ダウ平均はほぼ安値引けで取引を終えている。
ダウ採用銘柄はメルクを除く29銘柄が下落。HPやアルコア、JPモルガンバン
カメが下落。JPモルガンとバンカメは不動産担保証券販売に絡む新たな訴訟を
投資家から受けている。
その他、モルガンスタンレーは10%下落し、08年12月以来の安値をつけている。
著名な金融ブログで、仏銀へのエクスポージャーを理由に同社が深刻なリスクに
直面しているとの見方が示されたことが理由。CDS市場でも、ここ数日、同社の
5年物は大きくスプレッドが拡大している。
その他、肥料大手のモザイクが連日の大幅下落。今日はアナリストの格下げが
伝わっていた。米政府は収穫前のとうもろこし在庫が予想ほど減少していないと
発表したことも圧迫。商品市場で、とうもろこしが小麦と共に大きく下落して
おり、他の農芸関連株も軟調に推移。
イーストマン・コダックは53%急落。破産申請を含む選択肢を検討していると
いう報が伝わった。保有する特許資産売却が難攻していることが理由。
ナスダックも大幅下落。アップル、マイクロソフト、インテルといった主力
ハイテク株は揃って大きく下落している。ウィン・リゾーツなどカジノ株も
マカオでの売上げへの懸念から大きく続落している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=124743
4.NY市場、原油先物11月限、金先物12月限 各結果(9/30)
NY原油先物11月限(WTI)
1バレル=79.20(-2.94 -3.58%)
30日のNY原油先物相場は大幅反落。欧州債務懸念も依然として懸念が根強く
また、中国の製造業PMIが3ヵ月連続で判断基準の50を下回るなど中国経済への
不安感も高まりつつある中、原油は売りが強まっている。11月限は心理的節目
の80ドルを再び下回り、一時78ドル台まで急落する場面も見られた。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=124735
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1622.30(+5.00 +0.31%)
30日のNY金先物相場は上昇。期末を迎えて換金売りも緩んでいたようだ。
米経済指標が良好な内容だったにもかかわらず、株価は軟調に推移していたこと
から売りが強まる場面も見られたが、きょうは総じて換金売りは収まっていた
ようだ。
商品先物取引委員会(CFTC)が発表した先物とオプションのネットポジションは
9月27日までの週で、買い越し枚数が30820枚減少し129502枚となっていた。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=124736
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