10/3からの週は、週末の米国雇用統計や欧州債務問題に関心が集まり
週前半は、リスク回避ムードが漂い、後半にかけて ややリスクを取る動きも
出てきた格好でした。
注目の米雇用統計は、雇用者数が10.3万人増となり、予想を上回る着地
となり、市場ムードを明るくさせましたが、週末のNY市場の大引けにかけ
フィッチがイタリアとスペインを格下げを発表した事から、市場の雰囲気は
悪化し、終値で小幅下落となりました。
為替は、ユーロ/円で、週初に100円台と10年来安値水準となりましたが
週末に103円台へ反発しています。また、ドル/円は、76円台後半水準と
なっています。
結局、日経平均は1週間で約95円下落(↓1.09%)の8605円の大引け
でした。
連休明け、10月第2週(10/11~14)の主なイベントと予定は下記1.の
通りです。
引き続き、欧州債務問題や米国の景気後退懸念継続で、株式市場は、円高が
相場の重石になりそうです。ただ、この状況の中、ECB(欧州中央銀行)が
金融政策の転換を模索し始めるような展開になれば、過度な懸念払拭に。
日本株について、実体以上に売られすぎてるので、下値は限定的と思いたい。
10月第2週(10/11~10/14)のレンジは、8400円~8750円程度を
想定しています。
1.10月第2週主なイベントと予定
10/10
日本 東京市場 休場(体育の日)
米 NY為替市場 休場(コロンブス・デー)
中 9月貿易収支
独 8月貿易収支
10/11
日本 8月国際収支
日本 9月の景気ウォッチャー調査
日本 9月の消費者態度指数
日本 Jフロント、東宝、ダイセキ、千代田インテグレ 各決算
米 FOMC議事録(9/20、21分)
米 9月財政収支
米 国債入札 3年債(320億ドル)
米 アルコア 決算
ブ ブラジル8月小売売上高
英 8月鉱工業生産
英 8月製造業生産高
ギ ギリシャ 財務相短期証券6カ月もの入札
10/12
日本 8月機械受注統計
日本 9月工作機械受注
日本 ファーストリテイリング、久光薬、三協・立山、各決算
日本 電気自動車開発技術展2011(~10/14、パシフィコ横浜)
米 ピアナルト・クリーブランド連銀総裁、講演
米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁、講演
米 国債入札 10年債(210億ドル)
米 ペプシコ 決算
英 9月失業率
EU 8月ユーロ圏鉱工業生産
EU トリシェECB総裁、講演
世 WTO 一般理事会
世 IEA(国際エネルギー機関)月報
10/13
日本 ファーストリテイ、東洋電、ローソン、レナウン 各決算
日本 日銀議事録(9/6、7分)
米 新規失業保険申請件数(~10/7の週)
米 8月貿易収支
米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁、講演
米 国債入札 30年債(130億ドル)
米 グーグル、JPモルガン 各決算
豪 9月雇用統計
中 9月貿易収支
伊 イタリア国債入札
EU ファンロンパイEU大統領、バローゾ欧州委員長、講演
10/14
日本 オプションSQ
日本 9月国内企業物価指数
日本 9月マネーストック
日本 島忠、松竹、松屋、大庄、ノダ 各決算
日本 アップル、日米など7カ国で「iPhone4S」発売予定
米 9月小売売上高
米 9月輸入物価指数
米 10月ミシガン大学消費者信頼感指数
中 9月生産者物価(CPI)
中 9月消費者物価指数(PPI)
ギ ギリシャ、財務相 短期証券6カ月もの 償還
EU 9月ユーロ圏消費者物価指数
EU G20財務相・中央銀行総裁会議(~10/15、パリ)
10/15
中 中国第17期(6中全会)開幕
2.NY市場、為替/債券 各結果(10/7)
7日のNY市場、この日発表になった米雇用統計が予想を上回った事で
序盤はリスク選好の雰囲気が強まった。ユーロも買いが強まり、円相場も
円安の動きが強まっている。
しかし、中盤になってフィッチレーティングスがイタリアとスペインを
格下げを発表したことから、市場の雰囲気は一気に悪化し、急速に押し
戻された。結局、ユーロも資源国通貨も米雇用統計分の上げを失っている。
ユーロドルは1.3520付近まで上昇後、1.33台後半まで急速に下落した。
ユーロ円、豪ドル円も同様の動きとなった。
ドル円も上下動があったものの、基本的なレベル感に変化はない。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=125539
米国債利回り(NY時間16:38)
2年債 0.288(+0.025)
10年債 2.076(+0.088)
30年債 3.017(+0.068)
期待インフレ率 1.945(+0.055)
*期待インフレ率は10年債で算出
7日のNY債券市場、長期ゾーン利回りは上昇。この日発表になった米雇用
統計が予想を上回ったことで、利回りは上昇が続いている。
コロンブスデーの3連休を前にポジションの整理が進んだようだ。
10年債利回りは2%台を回復、30年債も3%の大台を回復する動きとなった。
2-10年債の利回り格差は+178(前日+172)となり、利回り曲線はスティープ
化進む。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=125537
3.NY株式市場 結果(10/7)
NY株式7日
ダウ平均 11103.12(-20.21 -0.18%)
S&P500 1155.46( -9.51 -0.82%)
ナスダック 2479.35(-27.47 -1.10%)
CME日経平均 8615 (大証比:+25 +0.29%)
出来高(億株)
NYSE 11.37
ナスダック 20.90
7日のNY株式市場、ダウ平均は4日ぶりに反落。この日発表になった米雇用
統計が予想を上回ったことで買い優勢で始まった。しかし、きのうまで3日
続伸していただけに戻り売りも出る中、フィッチレーティングスがイタリアと
スペインを格下げしたことから、金融株中心に急速に売りが強まった。
来週から始まる決算発表に向けて、ショートポジションを整理する動きもあり、
終盤にかけて買い戻される場面も見られたが、結局、反落して終えている。
ダウ採用銘柄ではアルコアやエクソンモービル、シェブロンなど資源関連が
上昇。シスコやHPも上昇した。反面、バンカメ、JPモルガンが下落し、メルク、
ファイザーといった薬品株も軟調に推移した。
個別に通信キャリア第3位のスプリント・ネクステルが20%下落。ネット
ワーク強化のために、増資の可能性を示唆したことが嫌気されている。
ナスダックも反落。ハイテク株は売りが強まった。アップルが下落した他、
シスコ、マイクロソフトも下落して終えている。
個別にバイオ関連のイルミナが32%急落。売上高落ち込みによる業績の下方
修正を嫌気。関連でライフ・テクノロジーも商いを伴って下落。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=125533
4.NY市場、原油先物11月限、金先物12月限 各結果(10/7)
NY原油先物11月限(WTI)
1バレル=82.98(+0.39 +0.47%)
7日のNY原油先物相場は3日続伸。この日発表になった米雇用統計が予想を
上回ったことで、買いが優勢となった。ただ、フィッチレーティングスが
イタリアとスペインを格下げしたことから、下げに転じる場面が見られた
ものの、動きが一巡すると買い戻しされている。
11月限は一時84ドル付近まで上昇する場面も見られている。前日の上げで
5日線の上は完全に復活したもものの、25日線には拒まれた格好。来週の
動きに期待といったところだが、ローソク足は宵の明星が示現しており
警戒感は残る。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=125526
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1635.80(-17.40 -1.05%)
7日のNY金先物相場は3日ぶりに反落。この日発表になった米雇用統計が
予想を上回ったことで、底堅い展開も見られたが、フィッチレーティングスが
イタリアとスペインを格下げしたことから、市場の雰囲気が悪化し売りが
強まった。
投資家の間では金への期待感は根強いが、依然として以前ほどの資金流入は
なく、一旦、様子見姿勢が優勢となっている模様。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=125527
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