10/24週の日経平均は上昇して、9/1以来の9000円台乗せと
月足陽線をほぼ確実にする動きとなりました。
注目されていたEU首脳会議で、ギリシア債務の元本50%の減免など
盛り込む包括的債務危機対策の合意で、欧州債務懸念が後退。売り込
まれていた銘柄の買戻しが、円高背景の中で進みました。
NY株式市場も、EU首脳会議合意のイベント通過で、ひとまず安心感
から、ダウは12000ドル台を回復しており、来週の雇用統計を前に
リスク選好の動きとなりました。
結局、日経平均は1週間で371円上昇(↑4.28%)の9050円の
大引けとなりました。(為替レートが79円程度なら、9500円辺りと
なっていたことでしょう。)
さて、11月第1週(10/31~11/4)の主なイベントと予定は下記
1.の通りです。
国内企業決算本格化する中、オリンパス、大王製紙など、コーポレート
ガバナンスの充実やコンプライアンス体制・運用に疑義がる企業も散見
され、海外勢の日本株への投資マインド低下にならなければ、と思います。
明日からの週は、11/3(文化の日)の祝日をはさむこともあり、商いが
増加するか、注目です。また、米国で、ADP雇用統計や週末の雇用統計が
あり、日経平均は、現在のレンジから上放れできるか、為替の円安シフト等
ない限り、難しいかもしれません。
日経平均、11月第1週(10/31~11/4)レンジは、8900円~9300円
程度を想定しています。
1.11月第1週(10/31~11/4)
10/30
EU 英国、欧州が冬時間に移行
10/31
日本 TDK、アサヒ、DeNA、郵船、三菱地所、パナソニック決算
日本 9月住宅着工戸数
米 10月シカゴPMI
米 国債償還 2年債(450億ドル)、5年債(161億ドル)
米 ロウズ 決算
EU 10月消費者物価指数
EU 9月ユーロ圏失業率
EU トリシェECB総裁、任期終了
11/1
日本 日銀議事録(10/6、7分)
日本 野村HD、三菱商事、三菱ケミ、アステラス 各決算
日本 ゲオ→ゲオHD、WDB→WDB HDなど社名変更
日本 環境省 ウォームビズ推進
米 FOMC(~11/2)
米 10月ISM製造業景況指数
米 10月新車販売台数
米 ファイザー、オールステート、バレロ・エナジー 各決算
豪 中銀政策金利発表
中国 10月製造業PMI
印 9月貿易統計
ブ ブラジル9月鉱工業生産
英 第3四半期GDP速報値
EU ECB第3代総裁にドラギ氏が就任
11/2
日本 グリー、日産、ソニー、板ガラス、三井物産、マツダ 各決算
米 10月ADP雇用者数
米 FOMC政策金利発表
米 バーナンキFRB議長、会見
米 コムキャスト、タイムワーナー、プルデンシャル 各決算
独 10月失業率/失業者数
ポ ポルトガル商業銀行 決算
11/3
日本 東京市場休場(文化の日)
米 新規失業保険申請件数(10/28までの週)
米 10月ISM非製造業景況指数
米 9月製造業受注
米 ロックハート・アトランタ連銀総裁、講演
米 クアルコム、クラフト・フーズ、スターバックス、ケロッグ
NYSEユーロネクスト、イーストマン・コダック 各決算
NZ 第3四半期失業率
豪 9月小売売上高
中国 10月非製造業PMI
仏 BNPパリバ 決算
蘭 INGグループ 決算
EU ECB政策金利発表
EU ドラギECB総裁、会見
世 G20首脳会議(仏カンヌ、~11/4)
11/4
日本 キリンHD、旭硝子、OLC、武田、ニコン 各決算
米 10月雇用統計
米 ファニーメイ、ワシントン・ポスト 各決算
加 10月雇用統計
独 コメルツ銀行
EU 9月ユーロ圏生産者物価指数
2.NY市場、為替/債券 各結果(10/28)
28日NY市場は小動きが続いた。ロンドン時間のイタリア債入札が不調
だったことをきっかけに、ユーロは利益確定売りに押されるなど、欧州
支援計画に対する懐疑的な見方もある一方で、重要イベントを通過し、
大きなポジション調整も実施されたことから、一服感も出た模様。G20
首脳会談、FOMC、米雇用統計など重要イベントを来週に控え、きょうは
一休みといったところ。積極的にポジションを取りに行こうという動きは
無かったようだ。
ユーロドルは一時1.41台前半まで下落していたが、前日の安値から一時
400ポイント近く急伸したことを考慮すれば、利益確定も致し方ないところ。
売り込むというよりは調整売りが出たと見てよい。
ドル円も75円台後半で下値模索が続いたが、介入警戒感も強いことから、
踏み留まっている。75.50付近には買いも厚く、75.40より下にストップが
観測されていた。75.00を目指すようなら介入がいつ出てきてもおかしくは
ない雰囲気ではある。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=127713
米国債利回り(NY時間16:46)
2年債 0.289(-0.020)
10年債 2.324(-0.073)
30年債 3.380(-0.076)
期待インフレ率 2.157(-0.019)
*期待インフレ率は10年債で算出
28日のNY債券市場、利回りは低下。株式市場など市場全体は模様眺め
気分が広がっていたが、債券市場は利回りが大きく低下した。ロンドン時間
イタリア債の入札が不調で、独英などAAA国の債券は逃避買いが優勢となって
いた流れ。
10年債利回りは2.28%、30年債は3.34%まで一時低下。
2-10年債の利回り格差は+203(前日+208)にやや縮小。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=127711
3.NY株式市場 結果(10/28)
NY株式28日
ダウ平均 12231.11(+22.56 +0.18%)
S&P500 1285.08( +0.49 +0.04%)
ナスダック 2737.15( -1.48 -0.05%)
CME日経平均 9070 (大証比:+20 +0.22%)
出来高(億株)
NYSE 10.09
ナスダック 18.68
28日NY株式市場、ダウ平均は小幅続伸。前日の大幅高から利益確定売りが
出たものの、下値では押し目買いも入り、前日の終値を挟んでの一進一退が
続いた。欧州支援計画に対する懐疑的な見方もある一方で、重要イベントを
通過し、大きなポジション調整も実施されたことから、一服感も出たようだ。
G20首脳会談、FOMC、米雇用統計など重要なイベントを来週に控え、きょうは
模様眺め気分が広がり、積極的にポジションをとりに行こうという動きは無
かったようだ。
ダウ採用銘柄はHPやメルク、アルコアが上昇。HPは分離を検討していたPC部門
の維持を発表したことが好感されている。メルクは好調な決算を好感。反面、
ホームデポ、ウォルマートなど消費関連株が軟調。
個別にカジノのラスベガスサンズが決算を好感して上昇。他のカジノ株も堅調
に推移している。ラスベガスサンズは決算発表の際のコンファレンスで、日本
のカジノ設立に期待を示していた。
ナスダックは反落。ハイテク株の一角に利益確定の動きも出ていた。マイクロ
ソフトやインテルが下落し、コムキャスト、ディレクTVなどケーブルテレビ
株が軟調。一方、冴えない決算で急落していたアマゾンやネット不フリックス
が上昇している。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=127707
4.NY市場、原油先物12月限/金先物12月限 各結果(10/28)
NY原油先物12月限(WTI)
1バレル=93.32(-0.64 -0.68%)
28日のNY原油先物相場は反落。前日の急伸からの利益確定売りが優勢と
なった。欧州支援計画に対する懐疑的な見方もある一方で、重要イベントを
通過し、大きなポジション調整も実施されたことから、一服感が出たようだ。
12月限は一時92.00付近まで下落する場面も見られたが、その後は買い戻しも
入っている。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=127704
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1747.20(-0.50 -0.03%)
28日のNY金先物相場は6日ぶりに小反落。前日までの上昇から、月末という
こともあり、利益確定の動きも出たようだ。ただ、下押す動きもなく、底堅さは
維持している。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=127705
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