タイの記録的な洪水で、日系企業の現地生産への影響が拡大している様です。
日系企業が多数進出するアユタヤ県などで工業団地が冠水するなど被害が
深刻化しており、ホンダなどの多くの工場が操業停止に追い込まれてます。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111028-00000900-reu-bus_all
バンコックやアユタヤは、プライベートで訪問したことがあり、王宮近郊の
水浸しを映像を見ると、「こりゃ大変」と思った次第。
日本企業への影響は、下記の通り。
○トヨタ
日本での生産にも影響が出始めており、トヨタはは10/24~28まで
国内工場で残業を取り止めたが、部品調達の影響で稼働時間の調整を
11/5まで継続する様です。
○日産自動車
10/28までとしていた四輪車工場の生産停止を11/4まで延長する。
現時点では、タイ以外の工場でも生産調整はしていない。
自社工場に直接的な被害はなく、10/14まで一部生産を継続していたが、
17日から部品不足で操業を見合わせている。
○三菱自動車
10/M以降、約1カ月半のライン休止を視野に入れており、1カ月半、
生産を停止すれば3万5000台の減産になる見込み。自社工場への直接的
被害はないものの、取引先からの部品供給が停止し、13日夜から生産を
停止している。同社はタイ洪水による生産停止が営業利益に与える影響を
140億~150億円と試算し、下期の業績見通しに織り込んだ。
○ダイハツ
トヨタからの受託車を生産している池田工場、京都工場で10/31から
11/5日まで稼働レベルを調整する。国内の軽自動車の生産については
11月までめどが立っているほか、インドネシアとマレーシアの工場に
ついても部品不足の影響はなく、11月は現在の稼働が続けれる見通し。
○マツダ
10/28までとしていた四輪車工場の生産停止を11/4まで延長。
○日野自動車
タイ日野販売の本社、部品研修センターと一部の市バス整備センターで
浸水被害。タイでの仕入先と物流系統に被害が発生している。タイ日野
製造の日野生産ラインは、一部の部品欠品で10/14~10/28まで
停止中。国内の大中型トラック工場では影響は出ていないが、 今後、
部品調達状況に生産影響が考えられるとしている。トヨタ向け生産は、
一部の部品欠品とトヨタの工場停止に合わせ、生産ラインを
10日から停止している。
国内の羽村工場でのSUV社生産も部品の一部欠品で24日から稼働
時間を調整している。
○住生活グループ
パトムタニ県にあるアルミ建材生産の子会社社トステム・タイが冠水
状態にあり操業を停止している。タイの生産品目は2~3か月分以上
の備蓄があり、日本国内工場でもバックアップ設備があるため出荷へ
の影響はないとしている。
○江崎グリコ
パトゥムタニ県のバンカディ工場は敷地と建屋への浸水で操業を停止。
販売への影響が出始めた10月中旬から、タイ・グリコの決算期である
12月末まで製品出荷がほとんど出来ないと想定している。この影響は、
28日発表の2012年3月期通期連結業績予想に織り込んでいるが、
建物と生産設備などの被害額は現時点で把握できていない。
○明電舎
配電盤の製造・販売をするメイデンエレクトリックタイランドのある
工業団地への浸水の危険性が高いと見て、13日から操業を停止。
15日に浸水が始まった。工業団地へ向かう幹線道路も冠水している。
この際、国内に誘致(法人税減税)できる会社は、タイから呼び戻して
サプライチェーンを回復すれば、グローバル経済にもプラスだし、国内
雇用増加にも貢献でき、「災い転じて福と為す」チャンスかも・・・。
さて、日経平均は、続伸し123円高の9050円の大引けでした。
(出来高 概算21.6億株と、久しぶりに上昇しての商い増です。)
EUの「包括合意」で、世界株高が世界を一周した格好ですが、東京市場
欧米と比較して抑えた上昇でした。為替の円高が上値を抑えた格好です。
日経平均は続伸し、9/1以来の9000円台を回復しました。大台回復と
75日移動平均線(9040円)も回復しました。
来週に繋がる週末大引けでした。
注目のNY市場、昨日の大幅高の反動から、揉み合いスタートですが、週末
でも底堅い展開が想定できます。
来週以降、政府/日銀が、どのような形で円高対策を打ち出すか、注目です。
ブロガー、読者の皆さん、良い週末を!
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