「横浜ザル」の株式投資独り言

株式投資等で資産形成を目指し、ゴールは超億万長者!?
経済動向や日経平均の将来分析、投資銘柄のメモや雑感を綴ります。

7月第4週 相場展望と予定

2009-07-20 23:06:37 | 相場展望

       
3連休明けの明日、衆院解散と8/30総選挙に向けた政権選択のプロセスへ
突き進むことになります。

政治空白や自民党の混乱が喧伝されてるが、どちらが、政権与党にふさわしいか、
与・野党のマニフェストに注目です。

さて、7/13~7/17週の日経平均は、NY市場の堅調さや東南アジア株高を
背景に火曜日から持ち直し、上昇幅は先週末比108円高と控えめな4連騰でした。

米金融機関の決算やインテル、グーグルの決算が概ね良好で、今週もこの流れを
維持していくか、注目
です。

週明けNY市場が、堅調なら為替も週末に95円台へ向かい、日本市場の追い風に
なりそうです。尚、破綻観測の出ていた商業金融大手CITは、破綻回避との報道が
出ています。

国内市場では、7/21に日銀金政策決定会合議事録、7/23の6月貿易統計
あります。
また米市場は、7/20に6月景気先行指数、7/22にバーナンキFRB議長の上院
銀行委員会で証言
の予定。7/23に6月中古住宅販売件数、バーナンキFRB議長
半期定例議会証言なども注目です。

今週7/21~7/24週の日経平均は、9300円~9700円程度を想定してます。

1.国内外の主なイベントと予定(7/21~7/24)

 7/20
     日本 海の日 休場 
     米  6月米景気先行指数
     米  テキサス・インスツルメンツ決算
 7/21
     日本 衆院解散
     日本 日銀金融政策決定会合議事録
     米  アップル、コカ・コーラ、ヤフー
         キャタピラー、スターバックス各決算

 7/22
     日本 東京製鐵、リコーリース、キヤノン電子各決算 
     英   MPC議事録
     加   5月小売売上高
     米   ウェルズ・ファーゴ、モルガン・スタンレー
          ファイザー、ペプシコ、クアルコム各決算
 7/23
     日本 KDDI、カゴメ、中外製薬(中)、キヤノンMJ(中)各決算 
     英   6月小売売上高
     米   バーナンキFRB議長半期定例議会証言
     米   6月米中古住宅販売件数

        マイクロソフト、マクドナルド、3M
          アマゾン、アメリカン・エキスプレス、フォード各決算
     EU    クレディ・スイス・グループ決算 
 7/24
     日本 花王、日本電産、日本電気硝子、野村総研、カブドットコム各決算 
     EU ユーロ圏7月PMI
     英  第2四半期GDP速報
     米  7月ミシガン大学消費者信頼感指数確報

2.NY株式市場結果(7/17)

  ダウ平均     8743.94(+32.12 +0.37%)
  S&P500    940.38 ( -0.36 -0.04%)
  ナスダック    1886.61 ( +1.58 +0.08%)

  CME日経平均  9535   (大証比:+155 +1.65%)

 17日のNY株式市場は小幅続伸。朝方は前日迄続伸した反動で利益確定売りが
 優勢となり、株式市場は軟調に推移した。きょう発表されたバンカメ、シティなど
 米大手銀決算、米住宅着工件数は相場の方向性を決定付けるに至らなかった。
 ただ、午後に入ると原油高を背景に石油株が買われ、16日取引終了後に好決算
 を発表したIBMとともに相場を下支えした。
 ダウ平均は結局32ドル高とプラス圏で取引を終えている。

 ダウ採用銘柄は、ハイテク株が高い。IBM4.1%高とダウ採用銘柄で上昇率トップ。
 第2四半期の決算で市場予想を上回る利益を確保したことが好感されている。
 同社は09年通期の利益見通しの引き上げも発表している。インテルは1.3%高、
 シスコは1.8%。
 消費関連株ではマクドナルドが1%高、ホームデポが1.1%高。ホームデポは6月の
 住宅着工件数が予想外の増加を示したことで買われた。

 ハイテク株中心のナスダックはほぼ変わらず。
 主力株ではアップルが2.8%高、クアルコムが1.4%高、ヤフーが4%高。オッペン
 ハイマーのアナリストがヤフーの目標株価を引き上げている。
 一方、グーグルは2.7%安。第2四半期の決算で売上高が伸び悩んだことが嫌気
 されている。
 リセッションに伴う広告主の支出抑制が背景。医薬品のギリアドサイエンシズは
 2%高。
 エイズ治療薬でジョンソン&ジョンソンと協力するとの報道が手掛かり。
                    http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=43701
3.NY債券市場結果(7/17)

  米国債利回り
     2年債   0.987(+0.008)
     10年債   3.645(+0.076)
     30年債   4.538(+0.091)
   2-10年債  266    (+7)

 17日NY債券市場は下落、利回り上昇した。きょう発表された6月住宅着工件数が
  58.2万件と予想外の増加を示したことで逃避的な買いが巻き戻された。破綻観測
  の出ている商業金融大手CITがJPモルガン、ゴールドマンと融資交渉で協議中と
  の報道も国債相場を圧迫した。
  2年債利回りは一時1.01%台、10年債利回りは一時3.65%台まで上昇した。
   2-10年債の利回り格差は266ベーシスポイントに拡大した。
                    http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=43703

4.NY原油先物8月限(WTI)、金先物8月限(COMEX)7/17結果

  NY原油先物8月限(WTI)
   1バレル=63.56(+1.54 +2.48%)

  17日NY原油先物相場は続伸。8月限は1.54ドル高の63.56ドルで取引を終えた。
  きょう発表された6月の米住宅着工件数が予想外の増加を示し、エネルギー需要
  の回復期待が高まった。8月限は一時63.99ドルまで買われている。
                    http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=43698

  NY金先物8月限(COMEX)
   1オンス=937.50(+2.10 +0.22%)

  17日NY金先物相場は反発。8月限は2.10ドル高の937.50ドルで取引を終えた。
  原油先物が7月7日以来の63ドル台を回復するなど商品市況に連動した。ただ、
  1日の値幅は10ドル未満にとどまるなど、値動きは限られている。
                    http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=43695

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財務省も困惑する会計基準の見直し!?

2009-07-20 20:12:25 | 金融/証券税制、法改正等

        
先週の週間ダイヤモンド09/07/18号でも取り上げていた国際会計基準の見直し。

英名(IFRS:アイファ-ス)については、その動向に注目しておく必要がありそう。 
                   (IFRS:International Financial Reporting Standards)  

IFRSの入門編として、わかりやすいのは、 「わかった気になるIFRS」がお奨め。
興味のある方は、上記の書名をクリックして下さい。
    
そもそも、日本の会計基準との違いを見ると、下記のようになるようです。

       日本基準         IFRS
   
      ○規則主義   VS  ○原則主義
      ○収益費用   VS  ○資産負債
        アプローチ           アプローチ
      ○純利益重視  VS  ○包括利益重視

個々の内容については、ダイヤモンド参照していただくとして、読売新聞7/17号に
財務省の困惑について記載があり、アップしておきます。

国際会計基準審議会(IASB)が公表した会計基準の見直し案が、巨額の国債を
発行している財務省にとって、悩みの種となっている。

同案に従えば、保有国債の時価評価額に応じて利益が大きく変動する可能性が
高く、金融機関が国債保有を避ける恐れがある
ためだ。

丹呉泰健財務次官は、16日の記者会見で、「会計基準のあり方が、金融機関の
国債保有に影響を与える可能性はある。市場と対話を通じ、勉強する必要がある
課題だ。」と述べ、今回の基準見直しの動きが国債消化に与える影響を懸念した。

現在、多くの日本企業が採用する日本の会計基準では保有国債を 「売買目的」、
「売却可能」、「満期保有」 の3つに分類し「売買目的」のみを時価評価して、損益
計算書に載せる。

一方、基準の簡素化を目指すIASB見直し案は「時価評価して損益計算書に載せる」
「時価評価しない」の2つに分類すべき
だとしている。

このため、現行基準で 「売却可能」 としていた国債の一部について時価評価額を
損益計算書に載せる必要が生じ、利益の変動リスクが増える。

ある大手監査法人の公認会計士は「銀行や保険会社は必要に応じて売買する。
時価評価するものが多くなると、国債の保有を嫌がるだろう。」と話す。

国債が順調に消化されなければ、長期金利上昇を招く恐れもある。

何れにせよ、会計基準変更については、注視していく必要がありそうです。

  -参考-

      最近10年間の主な会計基準等の新設・改訂
-----------------------------------------------------------------------
適用開始日 最近10年間の主な基準等の新設・改訂    主な内容
-----------------------------------------------------------------------
1999/4/1   連結財務諸表制度見直しに関する意見書  連結中心の開示制度へ  
        中間連結財務諸表の作成基準         中間決算の厳格化
        研究開発費に係る会計基準            発生時費用処理の適用
                                   ソフトウエア会計の明確化
        税効果会計に係る会計基準           税効果会計の全面適用
       
         連結財務諸表制度における子会社および  形式基準から実質基準へ
         関連会社の範囲の見直しに係る具体的な  変更
         取り扱い

2000/4/1  連結キャッシュフロー計算書等作成基準    キャッシュフロー計算書の
                                    新規導入
       退職給付に係る会計基準             退職給付会計の新規導入
       外貨建取引等会計処理基準の改訂       決算日レートが基本に
       金融商品に係る会計基準             金融商品の処理の整理

2005/4/1  固定資産の減損に係る会計基準        減損会計の新規導入

2005/5/1  貸借対照表の純資産の部の表示に関する  純資産の部の表示変更
        会計基準
        株主資本等変動計算書に関する会計基準  剰余金計算書が廃止され
                                   株主資本等変動計算書に
       ストックオプション等に関する会計基準     ストックオプションの処理の
                                   整理
2006/4/1  企業結合に係る会計基準             M&Aの処理の整理

2008/4/1  連結財務諸表制度における在外子会社の  子会社の会計基準の原則
               会計処理に関する当面の取り扱い               統一
      
        棚卸資産の評価に関する会計基準        低価法が原則に
        リース取引に関する会計基準           リースのオンバランス化

2010/3/31 金融商品に関する会計基準          金融商品の処理の整理

2010/4/1  工事契約に関する会計基準           工事進行基準が原則に
       持分法に関する会計基準            会計基準の統一
       セグメント情報等の開示に関する        マネッジメントアプローチ
       会計基準                      採用
        資産除去債務に関する会計基準         資産除去債務の新規導入
-----------------------------------------------------------------------
               出典:「SE・営業担当者のためのわかった気になるIFRS」
                                   中田清穂著、中央経済社

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