今朝、注目していた6月日銀短観が発表されました。企業の景気判断の目安となる
大企業製造業の業況判断指数:*DIは、10P改善し-48となり、前回調査から
10P改善されました。
大企業製造業の景況感は、06/12月調査以来、2年半ぶりの改善です。
ただ、今年度の設備投資計画は、前年度比24.3%減。企業が日本経済先行きを
引き続き慎重に見ている姿勢となっています。
また3ヶ月先、大企業の9月調査予想は、-48 → -30と、さらに改善期待がある
が、中小企業には改善がみられず、依然低迷予想となっています。
*DI:景況感が「良い」と回答した企業から「悪い」とした割合を差し引いた数値。
調査は、日銀が3ヶ月毎に全国約1万社を対象に実施。
これで、在庫調整が進み、生産が持ち直し、景気悪化に歯止めが掛った事は、確認
できたようです。
さて、日経平均、堅調な中、後場に先物主導で下落へ転じ、18円安の9939円の
大引けとなりました。 (出来高 概算23億株の商いでした。)
今朝方のNY市場下落を受け、売り優勢のスタートも、日銀短観改善や次回9月の
改善継続を受け、急速に切り返し、2時過ぎまで堅調な展開でした。
ただ、外資の先物主導による短気で短期な売り仕掛けが入り失速、反落となった。
今朝の日経の「まちかど」の「GDP買いの短観売り」を読んだディラーの仕業??。
(これは、勿論ジョークですが・・・。)
日経平均、6/16に空けた窓埋めを完了しても、5日線を支持線とし陽線を形成。
月初1万円台回復も可能でしたが、週末にかけ、楽しみになったようです。
序盤のNY市場、6月ADP雇用統計は、47.3万人減(予想、39.4万人)と予想を
下回る結果となりましたが、前回結果が53.2万人減 →48.5万人減と上方修正
されました。 (ADPは、ブレの多い数値です。)
また、6月ISM製造業景気指数は、44.8(予想、44.9)とほぼ想定通りの着地。
5月中古住宅販売成約指数は、0.1%(予想、0%)となりました。
経済指標の結果は、まちまちですが、思ったほど悪くないマインドが明朝まで継続
すれば、底堅い展開になりそうです。
明日の日経平均は、再度 大引け1万円台にチャレンジしそうです。
参考:7/1日経朝刊「まちかど」
--- GDP買いの短観売り ---
株式市場で「GDP買いの短観売り」がささやかれている。3ヶ月ごとの国内総生産
(GDP)速報値の発表日に株を買い、約1ヶ月半後に訪れる日銀の企業短期経済
観測調査(短観)発表日に売る手法。
2004年以降の日経平均株価の騰落で見れば、15勝6敗で勝率7割を超える。
GDP発表日は企業の四半期決算が出揃うころ。
業績期待による相場上昇のタイミングと重なることも少なくない。一方、「短観発表
時は、材料が出尽くし、上昇が一服することが多い。」(準大手証券)との指摘も。
過去最悪水準からの改善が予想される1日の短観。売り時とみる投資家もいるか。
☆ 各1クリック、応援の協力を お願いします。☆
人気ブログランキングへ
株・投資ランキング