「横浜ザル」の株式投資独り言

株式投資等で資産形成を目指し、ゴールは超億万長者!?
経済動向や日経平均の将来分析、投資銘柄のメモや雑感を綴ります。

改正貸金業法改正に思う!?

2009-07-04 18:31:38 | 金融/証券税制、法改正等

        
クレジット業界の一部で、少額の現金を借り入れた1ヶ月後に、一括返済する 所謂
キャッシングの取り扱いを廃止、縮小する動きが相次いでいるようです。

7/4読売新聞8面でも 「キャッシング廃止 相次ぐ」で取り上げています。

何故、廃止するのか?

これは、ノンバンクから借入総額を、利用者年収の1/3以下に抑える総量規制が
来年6月迄に導入され、信用情報機関に対する情報照会等のコスト増が見込まれる
ため
だと解説しています。

そもそも、この法改正は、大きく社会問題化した多重債務者問題に歯止めをかける
ため
のもの。

改正貸金業法の最大の目的は、出資法の上限金利(年29.2%)と利息制限法の
上限金利(年15~20%)間の「グレーゾーン金利」をなくし、返済能力を超えた貸し
付けを禁じる
点にあります。

来年6月迄に出資法の上限金利は引き下げられます。利用者の借入総額を原則、
年収の1/3以下とする総量規制を導入するため、利用者の年収や借入総額を
把握する「指定信用情報機関制度」
も 始まります。

一方、消費者金融大手4社の09年/3月期連結決算は、過去に取りすぎた利息の
返還額が、計約3500億円に達した。 出資法の上限金利が引き下げられるのを、
見越して貸出金利を引き下げて、貸し金業者の業績は悪化し、業者数は09/3末
6178社と、06/12月の改正貸金業法公布前の半分以下に減っています。

消費者金融業界は貸し倒れを防ぐため、融資審査を厳しくしています。
新規の申込みに対して融資が実行された比率を示す成約率は、大手4社平均で、
改正貸金業法施行前の05年度の63.8%から、08年度は、34.5%にほぼ半減
しました。

東京情報大 堂下準教授の調査によると、消費者金融で希望通り借りられない人の
16.5%が、違法金利で貸す、無登録の「ヤミ金融」に依存していると言う。

規制強化で、ヤミ金融に流れる利用者が増える懸念もあるため、警察の取り締りの
強化も必要となる。

日本貸金業協会によると、消費者金融の利用者の44%が総量規制に抵触すると
いう。
一部自治体等が実施している「セーフティネット(安全網)貸し付け」の拡充を求める
声も多い。                                    (参考:読売新聞09/6/18)


消費者金融業界は、どこも、最期の生き残りに必至で、水面下で金融庁とバトルを
してる様ですが、「総量規制」の導入 → 借りたくても借りられない人達が増加 →
「ヤミ金融」に依存する人達が増加 → 多重債務問題は解決されない。 という業界
主張は、ロジックのすりかえ、詭弁に聞こえます。

よって、株式の信用売り長であっても、この専門業界に投資する気になりません。


             改正貸金業法の規制強化スケジュール
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   年 月                      規制強化の概要
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 09/6   貸金業者の最低純資産額を300万~500万 → 2000万に
         引き上げ 
         
                資金業務取扱主任者(国家資格)の試験制度スタート

          指定信用情報機関制度スタート

 09/8    貸金業務取扱主任者の第1回試験実施

 09/秋? 日本信用情報機構とシー・アイ・シーを信用情報機関に指定

10/6迄    貸金業者の融資総額を債務者の年収の1/3以下とする総量規制
          スタート 
 
         貸金業者の貸出金利の上限を15~20%に。

         貸金業者の最低純資産額を5000万円に引き上げ。 
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