昨日のも上がって気持ちのいい青空の週末です。
ふと思い立ってバスに乗り、R134を葉山方面に
向かう途中の秋谷(あきや)という所で降りてみました。
バス停から数分の山側にある立派ななまこ壁は
「若命(わかめ)家 長屋門」
若命家は明治になって制度が廃止されるまで代々秋谷村の
名主を務められたお家柄。長屋門は郷士・名主などに特に許された
もので、三浦半島に唯一現存する武家風長屋門だそうです。
向かって左に納屋・米倉、右に畳部屋が付いているとか。
長屋門の傍の長い石段を上がって行くと
「秋谷神社」のお社です。
1331(元弘元)年 若命基盛が天照大神ほかの祭神を祀り
村民の信仰を集めて守護神となっていたものが、のちに
秋谷神社となったもので、現在の社殿はその頃に
村民の寄進によって再建されたのだそうです。
石段を下りて道路を渡り、海側へ行ってみましょう。
「十二天神社」
平安末創建と推定され、天神7世代・地神5世代の12神を祀っています。
「吾妻鏡」には、三浦一族の佐原十郎義連が北条政子の代参として
安産祈願のために参詣したことが記されてあるそうです。
「淡島神社」
「逢わせてください淡島さまよ お礼参りは二人連れ」と、
底抜け柄杓に麻を結んで奉納する祭礼が3月3日に
行われる縁結び・安産の神様です。 また近年は
紀州 淡島神社の行事に倣って前の浜で「流し雛」が
行われ、娘の成長を願う親たちで賑わうようです。
再び道路を横断し、山側にあるお寺「金剛山勝長寿院浄楽寺」へ。
源頼朝が父の追善の為鎌倉に建立した勝長寿寺が壊れたので
ここに移したものとも、三浦一族の和田義盛が建立したものとも
伝えられています。ここのご本尊 総檜造りの阿弥陀三尊像は
運慶作と推定されており、以前御開帳の折に拝観しましたが、
力強さと穏やかさを具えたとても良い仏様で見とれるほどでした。
お寺のご本堂裏手にある墓地に「前島密の墓」があります。
石塔の上に衣冠束帯姿の小さなブロンズ像が乗っています。
前島氏はクリスチャンだったそうですが、そのせいか
お墓というより記念碑のような明るさがあります。次回へ続きま~す。
長屋門が残っていたり、流し雛が行われるようになるなど、歴史が受け継がれているのがいいですね。
近頃墓地で、個性的で珍しい墓石を見ることが多くなりましたが、前島密のお墓、近代的で素敵?ですね。
(昨日医者にいくとき、必要なさそうだけど、バッグにデジカメを入れていきました。ヤットコスットコバス停へいく途中、ふとケヤキの木に目がとまり、もしやと思って1枚撮ってきました。
あとで再生してみたらやはり枝にあったのは「ヤドリギ」のようです。)
身の回りで気づかなかったことにふと気づくと、小さなことでも
結構嬉しいんですよね。お気をつけて楽しんでくださいね。
同じ横須賀でも、こちらの方はまた少し違った雰囲気をもっています。
暫くぶりに歩いてみましたが、あっちへ寄ったりこっちへ寄ったり・・
独り歩きの気楽さは楽しくてヤメラレマセン(笑)