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‘猫’も歩けば・・・今日はどんな出会いが?

横須賀・岩戸山満願寺

2011-07-27 | 横須賀・三浦


散歩の道すがらに、三浦氏ゆかりのお寺があります。


岩戸山 満願寺


臨済宗のお寺です。

創立: 年代不詳
   開山: 開達明岩正因
   開基: 佐原十郎義連            
佐原十郎義連は三浦大介義明の末子で、19歳で平家追討に参戦する際に
仏像を建立し武運を祈願。戦功を挙げ帰郷したのちに満願寺と号しました。



ご本堂の左手に、芭蕉の句碑。
     
「 まつたのむ 椎の木もあり 夏木立 」

1690(元禄3)年 芭蕉49歳の句で、1866(慶応2)年 建立されたもの。
揮毫した中島三郎助は、江戸末期 黒船来航の際にその交渉に当たった
浦賀奉行所与力でした。横須賀市の市民文化資産に指定されています。


碑の奥の石段を上っていくと、観音堂。


かつてこの御堂には、4体の仏像が祀られていました。
現在は4体とも、ご本堂右手の建物に収蔵されており
前もってお願いすれば拝観することができます。

檜の寄木造・玉眼のとても良いお像です。
(以前 拝観した折に許可を頂いて撮影した画像ですが)

観音菩薩立像               地蔵菩薩立像
     
(国重要文化財)              (国重要文化財)
像高 224.2cm                             像高 203.7cm
いずれも鎌倉時代初期 運慶一派の作とみられています。寺伝によれば、
観音菩薩像は、佐原十郎義連が平家追悼のため西国へ赴くにあたって
仏師運慶に自分の姿を彫らせたものと伝えられているとか。


毘沙門天立像               不動明王立像 
     
(市重要文化財)             (市重要文化財)
像高 163cm                像高 163cm
いずれも鎌倉時代中期の作であろうといわれています。



観音堂の横に、伝・佐原十郎義連の廟所。


高さ174cmの五輪塔は凝灰岩製で、空・風・火・水・地輪で
構成された鎌倉時代の様式を備えていますが、残念ながら
空・風・地輪は、のちに補われたもののようです。





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