ギザギザと鋸の歯のような稜線の「鋸山」は、標高329.4m。
この山の凝灰岩が良質の建築資材として
江戸時代~昭和50年代まで盛んに切り出し続けられ、
その採石場跡が今も残り、独特の山容になっています。
切り出した石を山から下ろした「車力道」がハイキングコースに
なっていて、過去に2回 そのルートを登ったことがありますが
今回は小さな子供連れなので、登りはロープウェイで。
山麓駅から定員41名のゴンドラに乗り、4分ほどで山頂駅。
なんて 楽チ~ン
さっそく mapを手に歩き始めます。
切り立った高い岩壁に挟まれた切通しを抜けて
広場に着くと、見上げるばかりの巨大な磨崖仏
高さ30m余の「百尺観音」は、世界平和と交通安全を願って
6年の歳月を費やし、1966(昭和41)年に完成したとか。
かのバーミヤンの石仏を、ふと連想しそう・・
鋸山最大のみどころ 「地獄のぞき」
宙に飛び出した岩の上から下界を望めば
金谷港も一望☆
山頂展望台から、保田の海岸が見えます。
展望台の下でランチタイム
エネルギーチャージ完了したら、あとは
延々続く石段を上ったり また下ったり・・
この山の殆どは、じつは「乾坤山 日本寺」の寺域で
境内の至る所に安置されている石像が、1553体。
「東海千五百羅漢」
1779(安永9)年 日本寺第九世 高雅愚伝禅師の発願により
上総国の名石工 大野甚五郎英令が門弟27名と共に
21年の歳月をかけて彫り上げたものだそうです。
スゴイ!
もう1つのみどころ 「瑠璃光薬師如来」
1783(天明3)年に大野甚五郎らの手で彫られた原型は
その後の風蝕・亀裂によって江戸末期に崩壊しましたが、
1965~1969(昭和44)年に復元完成されたそうです。
総高 31.05m 座高 21.30m 螺髪 608個
奈良の大仏さまを凌ぐ国内最大の大仏さまです。
さらにどんどん下って行くと、
次第にお寺らしい雰囲気に・・
最後に、朱塗りの仁王門を出ると
日本寺とも 鋸山ともお別れです。
あとは、のどかな田園風景の中をのんびりと
JR内房線の線路に沿って「保田」駅まで。
小さい子達も 本当によく歩きました
15,350歩
って、この断崖絶壁に立たれたのでしょう?
テレビで見たことがありますが、すごいですね~!!
(はいつくばってもコワソウ)
下から見上げるとスゴイですけど、実際に行ってみると
ネーミングほど怖い感じはなく、眺望の素晴らしさに感嘆!
鋸山は、ガイジンさんにも結構人気があるようです。