スニーカー履いて

‘猫’も歩けば・・・今日はどんな出会いが?

東逗子を歩いて

2011-12-13 | 鎌倉・逗子・葉山


今日は、逗子の古刹「医王山 神武寺」を訪ねます。
市発行のウォーキングガイドマップにある 神武寺に行く
3つのコースのうち、今回初めてのコースを辿ります。


JR「東逗子」駅から踏切を渡り、北に少し歩いたところに

長谷山 海宝院

曹洞宗のお寺です。

創建: 1590(天正18)年
  開基:長谷川七左衛門長綱
   開山:之源臨乎(じげんりんこ)
   本尊:十一面観世音菩薩坐像

もとは横須賀にあった「良長院」を慶長年間に此処へ移したといわれます。
長谷川長綱は徳川家康に信任され、天領であった三浦半島全域を治める
初代総代官に任ぜられて浦賀に陣屋・役所を置き、検地を行いました。
寺域内に長谷川一族・之源臨乎の墓所があります。


朱塗り茅葺の山門は創建当時のままといわれ、室町末期の
様式を色濃く残している典型的な禅宗様の四脚門です。
市指定重要文化財


      


本堂内の銅鐘

徳川家康から拝領した鐘と伝わり、「応永10年」の銘があります。
北条早雲が三浦の新井城を攻めた際、陣鐘に使われたとか。
神奈川県重要文化財に指定されています。


墓地には、徳川水軍の将 御船手奉行で長谷川氏の縁筋にあたる
向井将監忠勝夫妻や、日本画家 中村岳陵画伯(1890-1969)、

東京都知事 石原慎太郎氏のお宅のお墓があります。




海宝院を出て「田越川」沿いに歩いていくと、

開宮山 光照寺

真言宗のお寺。

創建などは不明ですが、平治の乱(1159年)に敗れた源義朝の
長子 悪源太義平の供養のために建立されたお寺と伝わっています。
本尊 木造阿弥陀如来立像(鎌倉後期)は県指定重要文化財。




田越川に沿ってさらに進み、右手に富士山を遠望
しながらJR横須賀線の踏切を渡ると、すぐの所に

五霊神社


源義朝の勧請と伝わる沼間の総鎮守で、祭神は天の岩戸を
開けた剛力の持ち主 天手力男命(あめのたぢからおのみこと)。




ご神木の大イチョウは、推定樹齢600年 樹高25m 幹周り6.7m。
県指定天然記念物で、「かながわ名木100選」に選定されています。
      




踏切を再び渡って戻り、そのまま北の方へ歩いていくと

沼間山 法勝寺

日蓮宗のお寺。

言い伝えによれば;
聖武天皇の730年頃、この地の守護 長尾善応が7つの頭を持つ
大蛇の害に困って行基に助けを求めました。行基は3日3晩で
阿弥陀如来像を刻み小船に安置して読経を続けたところ、
大蛇は鎮まり、その後は地域の守り神になりましたトサ。

その後 一時期荒廃しましたが、天台宗のお寺として復興。
鎌倉時代に日範上人が法論に勝って日蓮宗に改宗、改名しました。

墓域には、
蕉風を受け継いだ近代の俳人で全国に7~8千人の弟子がいたという
松竹庵梅月師(1874-1942)のお墓があり、立派な句碑も建っています。
(書は、2世 松竹庵酔月の達筆)

      
辞世の句 「須里鉢に 那匁尽く作礼し 蕗の 」
 (擂鉢に)  (舐め尽くされし)


境内の一隅にある可愛らしい像は
北村西望 作「喜ぶ少女」



この周辺は古くは沼浜郷といい、源義朝の居住していた
「沼浜亭」という館があったと、『吾妻鏡』に記されています。
今は、境内にある幼稚園の子供達の元気に駆け回る歓声☆



法勝寺横の細道から、さぁ いよいよ
神武寺に通じる山道へと入って行きます♪
がんばって歩きましょう~!



(続)


 

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