2024年の 初歩きは 干支に因んで 浦賀の「龍」を 訪ねて歩きました
まずは 「西叶神社」へ
文覚上人が 源氏再興を祈願して 石清水八幡宮を勧請し 建立した神社で
平家が滅亡し 願いが叶ったことから 「叶明神」の称号を 得たと伝わります
参拝に訪れる人が 引きも切らず
現・社殿は 1842(天保13)年に 再建されたもので そのときに
虹梁や 欄間などに施された 230余の 見事な彫刻が 残っています
向拝正面の龍
三態の龍です
向拝 格天井の龍
一つとして 同じものはない と いいます
その左右にも 龍
彫刻の作者は、安房の彫工 後藤利兵衛義光(初代)
1815(文化12)年 安房国千倉の 大工の家に生まれ 23歳のとき
江戸 京橋の彫刻士 後藤三次郎恒俊に 入門して 技を磨きました
1840~1842年に 手がけた 叶神社の彫刻は 彼の 出世作とされ
また 生涯を通しての 最高傑作であるとの 高い評価を 得ています
西叶神社の近く、浦賀湾を見下ろす 高台にあるお寺
長い石段を 上って・・
「 延命山 東福寺 」
曹洞宗
創建:1590(天正18)年
開山: 一機 直宗
本尊:十一面観世音菩薩
江戸幕府より 御朱印2石を賜り 歴代浦賀奉行の 就任時には 必ず
参拝したという 格式あるお寺で 本堂正面 欄間を飾る鏝絵や
酒井抱一が描いた 大亀の絵馬なども 有名です
大悲閣(観音堂)
江戸初期 廻船業 淡路屋治兵衛の船が 浦賀へ向かう途中で 時化に遭い
沈みそうになったとき 船頭達が 日頃信仰する観音様に 祈ったところ
舳先に お姿が現われ 救われたことに感謝して 観音像を 祀ったとか
「海難除けの 観音さま」として 信仰を 集めています
三浦観世音第13番御札所
向拝の龍
初代「波の伊八」こと 武志伊八郎信由 制作
咜枳尼( ダキニ)尊天堂の 龍も また 素晴らしいんです!
何も 説明がないので、作者も 年代も 分かりませんが・・
「浦賀 龍めぐり」 後半は 次回に☆
新年 1日・2日と 大きな災害と 事故が続き 被害の状況が だんだんと
明らかになってくるにつけても 大変な目に遭われた方達 亡くなられた
方達のことを思うと 本当に 胸が痛くなります 一日も早く 日常を
取り戻すことが 出来ますように 心から お祈りしております
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