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月もそろそろ終わりですね。
本当に雨が多い月で傘が大活躍でしたが、それでも
振り返れば、それなりにいろいろな花と出会っていました。
オオシマザクラ(大島桜)
バラ科サクラ属
葉が出るとともに、芳香のある一重の白い花が咲きます。
桜餅を包む塩漬けの葉も、独特のいい香りですよね。
樹皮は、工芸品として茶筒などに用いられます。
ウコンザクラ(鬱金桜)
バラ科サクラ属
こちらは桜の季節のトリを務める八重咲きの桜です。
花弁の淡い黄緑色が「ウコン染め」のようだと、この名。
サトザクラの栽培品種だそうです。
カリン(花梨)
バラ科ボケ属
中国原産
いつの頃か、薬用として渡来しました。
果実酒になる黄色い実は、よい香りがします。
花言葉は「豊麗・唯一の恋」
ハマダイコン(浜大根)
アブラナ科ダイコン属
牧野博士によると、古い時代に渡来した薬用ダイコンが野生化
したもので、食用ダイコンが野生化したものではないそうです。
3~6月頃、海岸の陽だまりに群生して咲いています。
「砂浜に 浜ダイコンといふ草の 青々とせる ひと所あり」 佐藤佐太郎
ウラシマソウ(浦島草)
サトイモ科テンナンショウ属
山道の湿った場所で見る黒紫色の仏炎苞。蛇の頭のようだと嫌う人も
いますが、あの‘夢見て咲いている’水芭蕉もたしか同じ仲間かと・・
ハルジオン(春紫苑)
キク科ムカシヨモギ属
北アメリカ原産
大正時代に観賞用として渡来しました。
よく見ると美しい花ですね。 蕾のときは俯いています。
よく似た花のヒメジョオン(姫女苑)は俯きません。
ホタルカズラ(蛍鬘)
ムラサキ科ムラサキ属
別名:ホタルソウ(蛍草) ・ホタルカラクサ(蛍唐草)
山林の草地などに生育しています。草丈15~20㎝。
はっとするほど鮮やかな青い花を蛍の光にたとえて、この名。
花後は茎がつる状に這って伸び、所々で根を下ろして繁殖します。
ヤツデ(八手)
ウコギ科ヤツデ属
初冬に白い花がボール状に咲いた後に
実が生り、晩春に黒紫色に熟します。
「八手葉の 広葉の茂り いちぢるし 黒きつぶら実 重たく重なりぬ」
高田 浪吉
カラタチ(枳殻)
ミカン科カラタチ属
中国原産
落葉潅木で、枝に鋭い棘があります。
昔 通っていた幼稚園の垣根が、なぜかカラタチでした。
くぐって服に鉤裂きを作り、母に叱られたトホホな思い出・・
「人まれに 花カラタチの 雨を過ぐ 」 目迫 秩父
ラミューム
シソ科オドリコソウ属
草丈10~20cm。
4~6月頃 黄色・ピンク・白色などの花が咲きます。
半日陰を好み、地面を這うように伸びて生育します。
フッキソウ(富貴草)
ツゲ科フッキソウ属
別名:キッショウソウ(吉祥草)
宿根の山野草で、目立たない白い花が咲くそうです。
花を見てみたいと思っているのですが、タイミングが・・
いつも珍しいお花を紹介していただいていますが、今回のラミュームというお花の花びらも…。
桜も種類が多く、遅咲きのものはまだ関東地方でも見ることができますね。
ウコンという桜は、手元の図鑑に外国人に人気があると書かれていますが、私はまだお目にかかっていません。(今年は無理のようですが)
もっと緑がかった色のもあるようですよ。
万人が好むソメイヨシノに比べると、所謂‘玄人受け’する桜かもしれませんね。
私も来年はぜひ、緑色のウコン桜を見てみたいと思います。