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スニーカー履いて

‘猫’も歩けば・・・今日はどんな出会いが?

鎌倉・建物ウォッチングⅡ

2008-10-19 | 鎌倉・逗子・葉山

由比ガ浜大通にある城郭のような建物は、鎌倉彫のお店「寸松堂」


1936(昭和11)年に建てられた鎌倉彫の彫師佐藤宗岳氏の店舗兼住宅で
寺院建築と城郭建築が合体したような大変ユニークな目立つ建物です。

レトロ感の漂ういい雰囲気の店内


鎌倉彫の作業場のようです


    

由比ガ浜大通から山手に入った閑静な住宅街の「吉屋信子記念館」

「奈良の尼寺のように」との希望を受け、近代数奇屋建築の第一人者
吉田五十八氏が設計した吉屋信子邸で没後 市に寄贈されました。




北側の庭に面した簡素な書斎


落ち着いた佇まいの洋間と和室


広い芝生の先に築山のあるお庭


こんな家に住みたいなと思わせる素敵な邸宅です!

    

江ノ電の線路を渡り由比ガ浜へ続く道にある旅館「かいひん荘鎌

1938(大正13)士製紙社長の村田一郎氏邸として建てられたもので、
円弧形の出窓の上の丸い屋根が特徴の洋風建築です。


今回、特別に内部を見学させて頂くことができました。

玄関にある佐藤栄作元首相の書額


1階洋間


照明にも何ともいえない味があります




洋間の奥にあるバー


    

長谷寺の参道にある旅館「対僊閣」


戦前の和風旅館の佇まいをよく残している貴重な建物です。

2階部分に寺社に
よくある高欄(こうらん)、これを
支える持ち送り板や欄間窓など特徴のある外観です。


建物に入ると土間があり、一段高い板間と
帳場の間に設けられた花頭窓が独特ですね。


1泊¥7,800~と、リーズナブルな宿泊価格です。
宿泊客の外人さんが観光に出かけて行きました。


鎌倉・建物ウォッチングⅠ

2008-10-18 | 鎌倉・逗子・葉山

鎌倉市指定の重要建築物やほかの代表的な建物をいくつか
ボランティア・ガイドさんの案内で、見学しました。

結構盛りだくさんの内容なので、3回に分けてご紹介しますね。



鎌倉駅から程近い鎌倉銀座通りにある旧「安保小児科医院」



この建物は、建築年を確定する資料はありませんが、1924(大正13)年頃の
建物らしいといわれます。十数年前まで医院として使われ、今も診察室や
照明器具・医療器具など創建当時の姿がよく残されているそうです。

    

御成町にある市立「御成小学校」の旧講堂


明治天皇の御用邸跡地に1933(昭和8)年に建てられた伝統校で、正門の
校名を記した看板は高浜虚子氏の筆。あの養老孟司氏もここの卒業生とか。
現在は講堂として使用されてはいないようです。

    

「笹野邸」は非公開ですが、横浜正金銀行頭取伊東氏の元住宅で、広い
敷地に多くの樹木が茂り、緑に囲まれた閑静で大規模な和風住宅です。


    

住宅街の奥まった所にある「大谷記念美術館」は、ホテルニューオータニ
会長の故大谷米一氏の別邸を一部改装した邸宅美術館で19975開館。
日本とフランスの近代絵画を中心に収蔵されています。入館料は¥800



鎌倉古陶美術館

2008-09-25 | 鎌倉・逗子・葉山

JR北鎌倉駅から線路沿いに円覚寺の前を明月院の方に向かう道の、いつも
前を通り過ぎながらちょっと気になっていた建物に今日は入って見ました。


入館料¥500を支払って、時代劇に出てくる櫓のような門()を入ると
すぐ庭になっていて、その左側に美術館の建物への入口があります。





中に入るとすぐの所に、古めかしい額が上がっていました。徳川家
第16代で元貴族院議長 徳川家達(いえさと)氏の書だとか。


館内の撮影OKというのは嬉しいですね~


館内は少し落とした暖色の照明で、参観者はほかには誰もいないようでした。
この建物は古民家を移築して改装したものらしく、太い柱や剥き出しの梁、
さりげなく置かれた家具類にもオーナーの思い入れの強さが感じられます。





欄間の彩色彫刻



2階の展示室には、13~14世紀頃の備前・信楽・常滑・瀬戸・丹波・
越前・加茂・珠洲など国内の焼物や同時期の中国の焼物が並んでいました。

これらは13世紀常滑焼の大甕


13世紀中国(南宋)・景徳鎮の牡丹唐草紋瓶子


14世紀(元)・竜泉窯の青磁


青磁の観音像


青磁の人形燭台


13世紀(宋)・江西省吉州窯の梅花天目



今回はこれらの展示品でしたが、オーナーが蒐集した沢山の
陶器が適宜入れ替えられて展示されているとのことでした。

梅雨の頃、建物奥の庭に100種類もの紫陽花が咲くそうで、
その季節にはきっと、訪れる人も多いことでしょう。


山口蓬春記念館へ  

2008-09-19 | 鎌倉・逗子・葉山

のろのろ台風が関東へも近づいて来ていて、予報では今夜辺りから荒れる
そうなので、降り出す前にちょっとだけウォーキングして来ようと思います


葉山の山口蓬春記念館へしばらくぶりに行ってみました。こじんまりした
美術館ですが行くたびに違った絵やデッサンが展示されていて、四季折々の
花が咲く庭や落ち着いた館内の雰囲気もどこかホッとできるような場所です。

画室や海を臨む二階の居室がいい雰囲気ですが、撮影できなくて残念!
記念館入口付近の様子をご紹介しますね。

意表をつく門構え


アプローチのおしゃれな石段


記念館入口 左はテラスになっています


テラスの先には、広くて明るい画室 
机も絵筆も、使いかけの道具がそのまま残されていて
ちょっと席を立った画伯が戻ってきそうな雰囲気です


庭には紅白の萩がこぼれんばかり



蓬春記念館からバス通りを隔てた向かい側に神奈川県立近代美術館葉山館が
あります。この建物が出来るまでは蓬春記念館の二階からの海の眺めが
とても素晴らしかったので、ちょっと残念ではありますが・・



まだ雨は大丈夫そうなので、もう少しこの辺りを歩いてみましょう。


懐かしい構えの店がありました

    

ちょっと路地を入ると素敵な家に出逢ったりします


波音のする方へ行ってみましょう
    

きれいな砂浜に出ました 向こうの長い白壁は御用邸


葉山といえばやっぱり此処ですよね




御用邸付属邸跡の「葉山しおさい公園」は昭和天皇が皇位を継承された
いわば昭和発祥の地として、葉山町の史跡となっています。


5,500坪の園内には、小滝のある庭園や潮騒が響く黒松林があります。 
   

今上天皇ご成婚の記念に建てられた潮見亭



とうとう雨が落ちてきたので、今日の散策はここまでにして

急いで家に帰ります。14,589歩のウォーキングでした。