今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

1.8mの雨量

2011年09月04日 | お天気
大型で自転車並の速度だった台風12号は、紀伊半島を中心に膨大な雨をもたらし、
奈良県の山間部では、降り始めからの雨量がなんと1.8mにも達した。
私の頭上2cmに達する、つまり私をも完全に水没させる雨量だ。
20万人以上が避難勧告の対象となり、洪水や土砂崩れによって90名以上の死者・行方不明者出た。
増水し氾濫した川は津波と同じく、すべてを流し尽くす。
水の力は恐ろしい。

なんでこんな大雨になったかというと、夏の太平洋高気圧が台風の東側にあったため。
台風に吹き込む南東風と高気圧から出る南東風が合体して、
南方海上の湿った空気を日本にどんどん運び続けた。
これだけで、このような被害になったわけだが、実は不幸中の幸いでもあった。

秋雨前線がまだ北海道付近にあり、これらの雨とは合流しなかったのだ
(秋雨前線の上空が偏西風帯なので、台風から偏西風が遠かったのも大雨の原因であった)。
秋雨前線がもし本州の上にあったら、それこそ西暦2000年の9.11の再現、いやそれ以上の災害となっていたろう。
2001年の9.11(NYテロ)の丁度一年前、名古屋人が忘れもしない「東海豪雨」が起きたのだ。
この時は台風の直撃を受けなくても、前線に近いところで洪水被害が出た
(死者すでに今回>東海豪雨)。

ということは、今後、北にある秋雨前線は南下してくるのだが、
その時運悪く大型の台風が南からやってきて、
しかもまだ東に太平洋高気圧が居座っている、
という3すくみ状態になった時こそ、
甚大な災害がおこりうる最悪のパターンであることに注意してほしい。

※ただし、秋雨前線の上空=偏西風帯なので、台風の速度はもう少し速くなる。

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