今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

”ゲリラ豪雨”を死語に(再び)

2010年07月10日 | お天気
毎年この時期に主張することだが、
マスコミが喜々として使っている、下品で不正確な用語
”ゲリラ豪雨”を死語にしてほしい。

この単語が平然とテレビで流されるたびに、
気象庁をはじめとする気象関係者は、不快な思いを抱いているはず。

さすがにNHKは、気象用語的な”局地的大雨”と表現している(”短時間強雨”という表現も可)。
問題は民放。
原稿棒読みのニュースキャスターがこの単語を発するのは、いたしかたないのかもしれないが、
お天気キャスター役の気象予報士(国家資格)ともあろう者が、平然とこの単語を発するのは許せない。
いやしくも気象関係者(気象情報を正確に伝える者)たる矜恃をもってほしい。

せめて、「いわゆる”ゲリラ豪雨”」というように、引用的用法で、抵抗感を示してほしい。
下品で不正確な用語は、確かに民放向きかもしれないが…
気象予報士は、正しい気象情報・知識を知らせる義務があると思ってほしい。

この単語が下品というのは品性(美意識)の問題であるから、
元来下品な人にはフィーリングが合う単語かもしれないが、
まぁ、アメリカで毎年死者を出しているトルネード(大竜巻)を、”ゲリラ・カミカゼ”とでも表現するような言語感性。
不正確というのは、雨雲は別に反政府勢力ではなく、相手の裏をかくゲリラ的行動をする”意思”をもたないから。
現在の観測密度(解像度)では予想困難な短時間・小地域での現象であるにすぎない。
たとえば実測データをもたらす”アメダス”は、各県に数箇所レベルの空間間隔で、測定の時間間隔は一時間ごと。
これでは無理。
観測の解像度を増せば、理論的には予測可能となる。
ただしかなりの予算が必要となり、人件費抑制のため測候所の無人化を進めている現状に逆行する。

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