今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

秋空と雲の種類

2023年09月01日 | お天気

例年より暑かった8月を終え、9月に入った。

すると、空の様子も、今までのいかにも水分が多そうな濃厚な積雲から、厚さが減ってちぎれ雲のよう横に広がる層積雲に替わり、上空には秋空の象徴である巻雲が薄く筋を引いている。

このように雲の名称は、「いわし雲」「うろこ雲」などの俗名称よりも、気象学で使っている分類名称の方がシステマティックで理解しやすい。

それによると、雲は、縦に厚い塊の積雲、雨あがりの山の中腹に横に薄くたなびく層雲、そして高高度に濃淡の筋のある巻雲に分けられ、

積雲や層雲よりも高度が高い(巻雲よりは低い)ところに、団子状に広がる高積雲、横一面に広がる高層雲(曇り雲)がある(高巻雲というのは無い)。

そしてそれぞれの中間形態があり、積雲の高度には層積雲(厚さがあって横に並ぶ)、巻雲の高度には巻層雲(太陽を透す薄曇りの雲)、巻積雲(粒状の巻雲)がある。

この他に、積雲が巨大発達した積乱雲(あらゆる気象災害の原因)、典型的な厚い雨雲の乱層雲という乱れ形があり(乱巻雲というのは無い)、この2つ例外的に低高度から高高度までぶ厚い(なので雨をもたらし、昼でも暗くなる)。

さらにこれらの間で種類が変化する。
積雲が大発達する積乱雲は同種での変化だが、ほかにも巻雲にひびが入って巻積雲になり、その高度が下って(厚くなって)高積雲になり、それが凝集して高層雲になり、その厚さが増して乱層雲になる、という、温暖前線接近に伴って天気が悪化していく過程の変化も典型的。


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