今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

八王子の吉祥天

2021年08月22日 | 東京周辺

このご時世ゆえ、大学は夏季休業中なのでずっと自宅に潜んでいる(研究等の作業は自宅のパソコンで可)。
今までは普通に足を運んでいた繁華街にも行きづらくなった。
ただ終日自宅に篭っていると、どうしても体重増加を止められない。
もとより運動不足で、筋力も低下する。
なのでせめて日曜くらいは、思いっきり出歩きたい。
もちろん人ごみは避けたいから、アウトドアで、かといって早起きせずに気軽に行けるところがいい。

先日、わが部屋に吉祥天を祀った記念に、吉祥天を祀る寺に行こうと、まず近場の清土鬼子母神に行った(→吉祥天をお迎え)。
ネットでもうひとつヒットしたのは、八王子にある吉祥院(真言宗)。
自宅から50kmも離れているが、日曜の外出としてなら丁度いい。
ここにしよう。


この吉祥院、最寄り駅は西八王子だが、駅から少々距離があり(炎天下歩くのは…)、駅よりバス停が近いので、京王バスの出発地である京王八王子に向う。
バスを待つ間に腹ごしらえをと思ったが、駅そばが見当たらないので、駅ビル地下の惣菜売り場でたこ焼きを買って、バスを待つベンチで平らげた。
本気で八王子の味を堪能するなら、名物「八王子ラーメン」だが、今回は省略。

20分ごとに出る「城山手」行きバスに乗って、富士森高校前で降りて、手にして間もないスマホでGoogleマップを開いてルートを辿る。


あえて吉祥院の参拝者用駐車場に向って、高台側から入ることにする。
駐車場から境内に入ると、そこにあるのは高尾山遥拝所。
高尾山の飯縄大権現の像があり、鳥居越しに地味な山容の高尾山を拝む(右写真中央の山)。
ちなみに権現は仏の神道神としての顕現(垂迹)だから神道的対応。
どうやらこの寺は高尾山薬王院の支院の位置づけか。

さらに進むと鐘楼があり、自由に撞ける。
民家が近いので、遠慮気味に撞いた。

ここから坂道を下ると、七福神の幟が立っていて、そこに吉祥天の石像がある。
ここの吉祥天は、夫の毘沙門天、その間にわが子の禅膩師童子(ぜんにしどうじ)と家族揃っているのが特徴(左写真)。
それを説明した高尾山薬王院貫首の碑文もある。
ちなみに○○天はインド神の仏教への配属だから仏教における神(菩薩より格下)。
3体ぞれぞれの真言が掲示されていて、それらを唱えた。
多分、もともとは吉祥天のみだったようで、後から家族が追加された雰囲気で、吉祥天だけが大きい。

清土鬼子母神の吉祥天に比べると、面長でしかも頬がふっくらしている。
その意味ではこちらの像は浄瑠璃寺の像に近く、それを摸した感じ(言い換えれば清土の吉祥天像にはオリジナリティがある)。
隣には弘法大師の像もある。


さらに下って本堂に挨拶して、また上に戻った鐘楼の先には、真新しい石仏15体が列をなしていて、その奥に、勢至菩薩を祀った堂がある(案内には「呆無観音」とある)。
実はわが部屋にも勢至菩薩(中国製ながらいいお顔)を祀っていて、本尊などとともに毎朝真言を唱えている。

勢至堂の軒下には、なぜか「となりのトトロ」に出てくる"まっくろくろすけ”の像が数体いて、堂の前にはメイを探した大家のおばあちゃんの像がある(おじいさんにも見える)。
そして堂の横奥に仰向けに寝そべったトトロの上にメイがまたがっている(サツキは見当たらないが別の所に…)。
少し離れた所に、ネコバス、中トトロと小トトロもいる(右写真)。
というわけで、この寺、なぜかトトロたちも味わえる。


以上の見学を終え、寺の正門に下って、西八王子に向う道を進む。
南浅川を渡る五月(サツキ)橋からは、上流側に高尾山が真正面で、緩い山陵ながらここからなら存在感がある。
西八王子の地は、霊山高尾山に見守られている。

JR中央線の西八王子駅は、たぶん人生で今回しか利用しないだろう。
そこから1駅先の八王子で降りて、あえて京王八王子から京王線で帰宅の途についた。
晴天ではないが、気温は33℃。
汗びっしょりとなった。
帰宅して、風呂に入り、体重計に乗ったら、たこ焼きが腹にありながら、昨日より0.5kg減少。
歩いた甲斐があった。



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