仏像好きの私であるが、その好きの一部は”美女”好きであるためかもしれない。
なぜなら、イスム(精巧な仏像フィギュア販売)で大枚はたいて買ったのは、観心寺モデルの妖艶な如意輪観音だし(→仏像フィギュアを大人買い)、それに今回、浄瑠璃寺モデルの吉祥天(きっしょうてん)が発売されると知って迷わず予約購入したほど(製造時の美しさを再現した彩色モデルを選択)。
その吉祥天が、やっと手元に届いた。
さっそく本尊としている如意輪観音の脇に配置(右写真)。
本尊の前方に、護衛として毘沙門天(カプセルフィギュア)を置いていた。
吉祥天の夫が毘沙門天だという(ともに元ヒンズーの神なので、性別があり夫婦となりうる)ので、丁度いい。
真言「オン・マカ・シュリエイ・ソワカ」を唱えて、直径26cmのガンモモを響かせる。
名前からして幸せになりそうな吉祥天こそ、”美女”の神(仏教では天女)で、この像の元である浄瑠璃寺の像(国法)には、僧が恋をしたという逸話がある。
せっかくなので都内の吉祥天を祀る寺をネットで探したら、区内の清土鬼子母神という所に祀ってあるというので、都バスに乗って参拝に行った。
そこは、近く(豊島区)のあの有名な雑司ヶ谷鬼子母神の本尊が出土したという由緒ある地で、本堂内は確認できなかったが、外に吉祥天の石像がある(右写真)。
それなりの技量の人が作ったと思われ、無個性な造形ではなく、吉祥天にふさわしい美しさ※が表現されているのがうれしい。
※:浄瑠璃寺像と比べると、目が吊り目でなく水平、頬が長くなく膨らんでいない、口角がやや上ってほんのり笑顔になっている点が現代的な美人になっている。
上と同じく、左手に宝珠を持っているのが吉祥天の特徴。
ちなみに鬼子母神は吉祥天の母。
実はこのほかに陶器の吉祥天もAmazonで購入済みで、千円台の安物ながらこちらも美しい顔立ちをしている。
吉祥天という美女※に囲まれて幸せ。
※:美を愛でるのは人間的に正当な反応。