今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

湯河原温泉に一泊

2018年03月18日 | 温泉

私の春休み第二弾は、湯河原温泉(神奈川)!

勤務先関係の共済組合からもらった1万円分の優待券(一生に一度だけもらえる)を使いきろうと、共済の宿の1つで実家から近い湯河原温泉に1泊する。
もともと宿代が1万ちょいなので、ほとんどただ同然となる。 

小さい頃の家族旅行の主な先は熱海だったため、湯河原は1つ前の通過点でしかなかった。
その実、湯河原は万葉集にも歌われている古い温泉で、熱海よりは俗化しておらず、三方の山が迫った谷にあり、木造建築のいい宿も並んでいて山の中の温泉街の風情である(写真)。

海より山の風情が好きなら湯河原はお勧めだが、本当に山の中がいいなら箱根がある、というのが辛い立場。
ようするにロケーション的に中途半端で、温泉以外に観光資源はなく(作ろうと努力はしている)、 少なくとも連泊する気にはなれない。

もっとも、せっかく温泉なのだから、観光資源やロケーションに頼らず、泉質で勝負できれば問題ない(草津のように)。

湯河原温泉の泉質は、ナトリウム・カルシウム塩化物・硫酸塩泉。
どこにでもあるアルカリ単純泉でないだけましであるが、さほど個性的とはいえない(しいていえば硫酸が多めかな)。 
そういうわけで、今でも素通りしがち。 

以前、週一で通っていた企業の職場仲間と幕山(626m)登山を兼ねて別の宿に泊ったのが最初なので、今回は2回目。
今回の宿は、宿の前に源泉がある。
浴室は4階なので、そこまで管で昇らせているわけだ。
建物自体は年季が入ってしかも小ぶりで、さらに隣が「エクシブ湯河原離宮」(写真右上の建物)なので、差がついてしまうが、その分混雑せず、広くない浴室も混まずに使える。

源泉は65℃と高温だが、浴槽では41℃に下げられているので温度的には快適。
ただ、ということは、加水されているわけだから、温泉は希釈されている(掲示されている成分表は源泉の値だからね)。
そこで浴槽で湯の電気伝導率を測ると1878μS(1.88mS)なので、温泉としての濃さは相当程度維持されていると評価。
 塩素殺菌も循環もしていないので、いわゆる「源泉掛け流し」に該当する。
これが可能なのは湧出量が豊富だからであり、また自治体によっては塩素殺菌が義務づけられている地域もあるので、泉質はともかく、”温泉”のレベルとして価値がある。

夕食は食堂で、いわゆる温泉宿での料理が次々出される。
食堂だと客が一堂に集まるので客層がわかる。
時期柄・曜日柄もあろうが、大半は70代以上の夫婦。
子どもがいる家族連れは1組。若い女性も1組半。
この宿は一般客も受け付けているが、一般客にとってあえてこの宿を選ぶ理由が見当たらないので、いずれも同業者とその家族だろう(若い人が少ない理由もこれ)。 

温泉街ではあるが雰囲気は山中なので、外に出る気もせず(前の宿の時はもっと下流だったので、浴衣姿で外に出て射的をやった)、 ネットにつながる1階のラウンジのソファーに身を沈めて、こうして記事を打っている。

とにかく今日はつかぬまの”春休み”を味わうので、仕事や研究業務は一切しないで、温泉宿での一日を堪能したい。


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