今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

熱海の大野屋に泊まる理由

2024年05月26日 | 温泉

帰京して日曜の晩に、熱海のホテル大野屋に泊まる。

ここは3月にも泊まったばかりの3回目の利用で、いわば東京からの”定宿”の候補となりつつある。

ここのところ全国各地の宿が軒並み値上がりし、たとえば自分の標準価格帯とみなして年に数ヶ所利用する休暇村でも標準プラン12000円ほどだったのが17000円に、すなわち5000円ほど上がっている(休暇村は一人客だと割高になる)。
ここよりやや上のホテルだと、20000円の大台を超え出した。

もちろん円安による材料レベルの高騰、インバウンドでの需要高、人件費のアップが反映されていることは理解している。
ただ、こちらの収入はアップしていないのだ。

なので宿をグレードダウンせざるを得ない。
となると休暇村レベルからグッと下がる「安宿チェーン」がメインとなる。
安宿チェーンでも”大江戸温泉物語”や”湯快リゾート”はそれなりに宿代がアップし総じて5桁に達している中、伊東園はギリギリ4桁を維持してくれている。

そう、ホテル大野屋は伊東園の系列ホテルなので4桁で泊まれ、しかも伊東園なので食べ放題に飲み放題がつく。
これが理由の第一。


でも同一価格・同一サービスの伊東園ならどこでもいいというわけではない。
伊東園は発祥の地伊東をはじめとして伊豆に多く、北関東(群馬・栃木)にも多い。

伊豆において、熱海を見直している。
熱海は一時期、典型的な歓楽的温泉街だと思って敬遠してきたが、周囲の箱根湯本〜伊豆長岡・伊東の温泉地帯の中で、泉質が療養泉としてしっかりしていて、温泉として質が高いことを再認識した。
しかもこれらの地の中で交通の便が最もよく(新幹線も止まる)、周囲の観光スポットも充実している(伊豆大島にも日帰りで行ける)。
これが理由の第二。


その熱海において伊東園系列の宿が6館もある。
その中で大野屋を選ぶのはなぜか。

同じ熱海でも湯の泉質は宿によって異なる。
その中で大野屋の温泉は、すこぶる濃い(高張性:同じ系列のウオミサキホテルも)。
高張性の湯は日本では少ない(たいていは低張性)。
たとえば「花のお風呂」の浴槽内の電気伝導度を測ると、6350μS(41℃)で、私の定宿中津川温泉ホテル花更紗の2倍濃い。
温泉が濃いと成分が皮膚から浸透しやすくなるので、温泉の効果が効きやすくなる(はず)。
どうせ温泉に入るなら、濃い温泉がいいに決まっている
(単純泉などの薄〜い”温泉”は湯が皮膚に触れるだけで浸透しない。”温泉気分”を味わうだけ)。
これが理由の第三。


そしてここには、ローマ風呂という”テルマエ・ロマエ”的巨大浴場がある(ただし1日の中で男女入れ替え)
気分はローマ人のルシウス。
他の伊東園・熱海温泉では味わえない。
これが理由の第四。
※:寝る前に入れるローマ風呂の電気伝導度はなんと8600μS(42℃)! ここに入らずにおれようか。ちなみに他の露天や家族風呂は源泉が異なるようで3000台だった(3種の源泉があるようだ)。


伊東園系列なので、建物はバブリーながら古く、客室も古いか一人客用は狭い。
ただ、以前の伊東園よりはバイキング料理の内容がレベルアップし、そうなるとアルコール飲み放題が俄然ありがたくなる(ここが他の安宿チェーンより上)。

ということで、従来の宿を2万近く払って泊まるより、1万でお釣りが来ていい湯・浴室と食べ放題・飲み放題を堪能できる方を選ぶというわけ。


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