前の記事に示したように、南西諸島・西日本に接近する台風の北側に秋雨前線があると、
台風のずっと東側で台風が引き込む南からの水蒸気たっぷりの空気※が、その東側にある太平洋高気圧の西の縁で集まって北上し、
その行く手に秋雨前線が立ちはだかっていると、前線の南側(台風からずっと東側の太平洋側:東海〜関東)で大雨が降る。
※:”水蒸気たっぷりの空気”を手っ取り早く確認するなら、気象衛星画像の「水蒸気画像」画面で(動画にするとなおよい)。
これは定型パターンなので、今更不思議がらないでほしい。
※:”水蒸気たっぷりの空気”を手っ取り早く確認するなら、気象衛星画像の「水蒸気画像」画面で(動画にするとなおよい)。
これは定型パターンなので、今更不思議がらないでほしい。
昨夜の関東の大雨はそれで、(弱まった)台風本体の雨より強いくらいだ。
今回の大雨をさらに細かく見ると、やや西に傾いた南南西の風が関東に入り込んで西側の丹沢・関東山地にぶつかり、そこで風が収束する(集まる)ため、山地の東麓の上に線状降水帯が発生した。
その結果、山地の東麓にあたる相模平野・八王子・青梅・飯能のライン(線上)で大雨が降り、これらを流域とする河川が増水した。
その結果、山地の東麓にあたる相模平野・八王子・青梅・飯能のライン(線上)で大雨が降り、これらを流域とする河川が増水した。
今後台風本体が東上するにつれ、雨域は変化するが、関東に台風本体の雨がやってくることは必定。
そこで注意してほしいのは、今までの長雨で地盤が揺るんでの土砂災害。
そこで注意してほしいのは、今までの長雨で地盤が揺るんでの土砂災害。
先月の愛媛松山での土砂災害も先日の愛知蒲郡の土砂災害も、いずれも警戒区域の外で発生している。
ただし、そこは警戒区域の近くで、周囲は要警戒の場所だった。
ということは、ハザードマップの確認結果で「ウチだけは安心」、というロケーションは危ないということ。
少なくともトバッチリは受ける覚悟が必要(例えば上の地域以外に多摩丘陵にある町田・川崎・横浜あたりも)。
ただし、そこは警戒区域の近くで、周囲は要警戒の場所だった。
ということは、ハザードマップの確認結果で「ウチだけは安心」、というロケーションは危ないということ。
少なくともトバッチリは受ける覚悟が必要(例えば上の地域以外に多摩丘陵にある町田・川崎・横浜あたりも)。
追記:31日は、静岡から三重までの東海地方に南北走行の線状降水帯が発生している。東海道新幹線が終日運休なのもうなづける。