今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

飛鳥路の旅

2012年05月13日 | 
今日、奈良県の飛鳥をまわった。
京都や奈良の主立った寺には行ったのに、飛鳥を訪れたのは生まれて初めて。
飛鳥路は、徒歩では広すぎ、車では狭すぎ、レンタサイクルが一番。
なのでどうせ行くなら、レンタサイクルでじっくりまわろうと、2泊の宿をとった。
宿は「ウェルネス大和路」。
ここは大浴場があるのと、設備の割に安そうなので選んだ(同系列の「ウェルネス鈴鹿路」は以前から愛用)。

まず初日は、午後1時半にチェックインして(ありがたいことに13時からOK)、宿でレンタサイクルを借り(午後分なので半額の500円)てさっそく出発。
宿で観光マップをもらったが、地図を見ながら自転車の運転はしにくい。
そこで持参したソニーのハンディカーナビnav-uをくねくね曲がる棒でハンドルに取り付けた
(このハンディカーナビ、今では私が所持している唯一のソニー製品)。
今回初めてnav-uのサイクリングモードを使用する。
サイクリングモードにすると、画面には目的地までのアップダウンのグラフ、
速度と走行距離と消費カロリーも表示される。地図も申し訳程度に出るが、
基本は音声案内に頼るしくみになっている。

まずは明日香村に入って最初に出くわす「国立飛鳥資料館」で、飛鳥の歴史や全体像を把握する。
次に、この地の鎮守、飛鳥坐(います)神社に詣で、
そして日本最古級の寺・飛鳥寺で飛鳥大仏を拝む。
大仏に対しては参拝者は平然と写真を撮っていた(ので私も)。
止利仏師系の面長のこの大仏、ダルビッシュに似ている気が…。

この付近の風景はのどかで、完全な田園地帯。
それなりり由緒ある寺もあるが、むしろ目につくのは、宮の跡や不思議な造形の石などの遺跡群。
この地がかつて日本の首都であったという面影はまったくない。
すなわち、歴史の断絶を感じる。
ローマや京都ではなく、モヘンジョダロや殷墟みたいな感じか。

ギア無しの自転車で苦労して山の上にある岡寺に達し
(拝観料に小銭がなく札を出したら文句を言われた。
こっちだってあちこちで入館料・拝観料払って小銭を使い尽くしたのだよ)。
それにしても、どうも真言系の寺って、仏の大安売りをしているようで違和感を覚えるなぁ

そのまま南下して、石舞台
これも遺跡だが、石室の内側に入れるとは予想外(地震が来たらこわい)。
自ら仰臥しているような石舞台の造形はそれなりに面白い。
なので近くの土産物屋に石舞台の模型があったら買おうと思ったが、
まったくその気(け)がなく、私から見れば、無個性な土産ものばかり。
飛鳥なら、石舞台か飛鳥大仏をかたどった土産くらいあっていいのではないか
(「根性」などの文字がついていてもいいから)。

最後に橘寺に寄った
(すでに16時をすぎており、閉まっているかと心配したが、17時まで開いていて助かった)。
ここは聖徳太子誕生の地に建てられ、太子信仰の本拠地でもある。
藤原期作の六臂の如意輪観音(国重文)が魅惑的で気に入った。
「和を以て尊しとなす」とある聖徳太子像の色紙を買った
(これが私が唯一購入した土産。この寺の如意輪観音の模型があれば、絶対買った)。
宿にはレンタル終了の17時ぎりぎりに戻った。
まずは初日の半日で明日香村の主立った所は廻れた。

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