今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

ワクチン接種してきた(1回目)

2021年05月17日 | 新型コロナウイルス

本日、予約通り、1回目のワクチン接種を受けてきた。

もともと東京都文京区による4月30日9時の予約受付開始時に合せてネット予約をしたもので、希望日も希望場所もこちらの希望ではなく、限られた選択肢から選んだもの。
日も場所も第1希望ではなかったが、どうせなら早く接種したかったので、贅沢いわないことにした。
ちなみに、5月14日の第2回予約受付だと、予約が取れたのは6月以降だったらしい。

私が選んだ接種会場は、順天堂大学病院。
同じ区内ながら自宅から遠いが、都バスで行ける。
「順天堂大学病院前」で降りて、会場となる7号棟に向う(途中に案内の人が立っている)。
考えてみれば、この病院に入るのは初めて。
区内には大学病院だけで、東大、医科歯科大、日医大と合わせて4つあるが、順天堂だけ縁がなかった(順天堂に隣接する医科歯科大には幼い頃から縁があった)。
会場に入ると、臨時の待合室になっていて、すでに接種に来た人で埋っている(私はこの中では最年少)。
さに奥の順天堂大学の歴史が説明されている展示室に案内され、そこの椅子に座る。
暇にまかせてその歴史を読むと、この順天堂こそ、日本最初(天保年間)の西洋医学(蘭医学)の病院ということだ。
日本一由緒のある病院で最新のワクチンを接種できるのだからありがたい。

15分ごとに区切られた予約時間の11時30分の私のグループが呼ばれたので、案内された方向に進むと、まず赤外線体温計で腕を検温され、受付に向う。
受付で、あらかじめ配布されていた接種券と、本人を証明するための運転免許証を提示し、予約した本人であることが確認される。
そこで問診表と体温計が渡され、次の待合空間に移動して、そこに腰掛けて脇に体温計を挟みながら問診表を記入する。
「心臓病(中略)などの慢性疾患にかかっているか」という質問では、「その他」に印をつけて「高血圧」と記入した。
また、「主治医に接種を受けてよいといわれたか」という項目は「いいえ」と回答。
相談をしていないからだが、高血圧の基礎疾患があるからこそ早く接種すべきなわけだから、主治医がダメというわけはない。
そして35℃台だった体温を記入し、「接種希望」に印をつけ、署名した。
それを係員に見せると、何も問題はないようで、接種を待つ席に移動する。

ほどなく呼ばれて、カーテンで仕切られたブースに入る。
すると医者の前に座らされて、直接問診を受ける(接種直前の最終確認)。
血液さらさらになる薬を飲んでいないか確認されたので(問診表にもあった)、飲んでいないと答えた(本当は朝飲んできたこの薬は、ワクチンとの相性の問題ではなく、注射という侵襲的処置そのものとの相性の問題だ。あえて今朝その薬を飲んできたのは、血栓という恐ろしい副反応を防ぐため)。

ここをパスして、次のブースで、いよいよファイザー社製のワクチンが入った注射をうける。
看護師が二人いて、一人が私を椅子に座らせて、腕を捲くらせ、アルコール消毒をする。
もちろん、アルコール大丈夫ですかと確認され(「大好きです」とは答えなかった)、左右どちらの腕にするか尋ねられる。
実は、今朝、別件で近所のクリニックで採血をしてもらってきた。
左利きの私は、注射は右腕にしてもらうので、肘に採血跡の四角い絆創膏がついた右腕をめくった。

もう一人の看護師が、普通より細く長い針の注射を、私の右腕に深々と刺す(筋肉注射だから)。
その瞬間、チクッと軽い痛みが走ったが、注射中の違和感なら太い針での採血の方がまさる。
無事注射が終り、注射跡に四角い絆創膏を貼られたが、採血の時のように数分間押さえることもない。
内心、今朝飲んだ薬による出血を懸念したが、薬がまだ効いてないせいか、出血はまったくなし。

そして次の部屋に移ると、そこは最低15分座って、急性の副反応(アナフィラキシーなど)の様子をみる場。
背もたれの後ろにタイマーが設置された椅子に座っている間に、2回目の接種の予約を確定する。
基本は1回目の接種の3週間後の同時刻・同じ場所で、それでよければ自動的に決まる。
私はそれでOK。
その間、渡された説明書で、注射した腕の痛みとか、熱っぽさとかの副反応の説明を読むが、
こういう時は、そういう反応に過敏になるとかえって身体が応じてしまうので(ノシーボ効果)、あえて気にしないことにする。

15分たって、なにも異状がないので、退席OKということで、出口に向った。
出口の手前で、ご丁寧に次回の予約書類の確認を受け、無事接種会場を後にした。
しめて30分ほどだった。

以上、まことに無駄がなく、必要なことはきちんと確認される、見事な流れ作業であった(マンパワーを結構要す)。

外に出てもまったく問題なく、末広町まで歩いて、そこで昼食をとり(採血のため昨日の夕食以降なにも口に入れてなかった)、さらに御徒町まで歩いて買い物(今晩の寝酒とつまみ)を買って帰った。
帰宅して、2つの注射跡の絆創膏を見たが、どちらも出血の跡はなかった。

接種当日でも入浴は可だという。
普段通りの生活をして問題ないようだ(激しい運動は控えるようにとのこと)。

普通にしていると自覚症状はないが、右腕を大きく動かすと、注射跡付近に筋肉痛のような張りのある痛みを感じないこともない(腕を動かさないと感じない)。
これが唯一の副反応か。

ちなみに、ワクチンによって免疫ができるのは、2回目の接種後7日以降だという。
安心するのはまだ早い。

追記:入浴と夕食を済ませた21時現在、右腕の注射跡付近の張ったような痛みが結構明確になってきて、筋肉痛のような感じ。
接種直後は自覚症状は何もなかったものの、時間の経過につれてはっきりしてきた。
ただし苦痛というほどではなく、「こんなものか」とやり過ごせるレベル。
結果的にこの痛みは、翌日の夕方まで尾を引いた。