4月2日の新入生オリエンテーション、3日の入学式、そして5日から新年度の授業が始まり、9日で第1週を終えた。
今年度は、入学式も例年の会場で挙行し、授業も対面(遠隔授業を希望する学生はいなかった)。
大教室では、一人置きに座らせるが、ゼミ室などでは従来通りの間隔。
もちろん、全員マスクで、窓を開け、サーキュレーターを作動。
1週目の授業を思い返すと、ゼミなどで互いにマスクをしているものの、従来の距離で学生と話してしまった。
これは反省点。
いつのまにかマスクの安全神話※に陥ってしまったのだ。
※:「〜をしてさえいれば大丈夫」と、思考停止状態になる。
改めて確認すると、感染防止の第1原則は、三密を避けることにある。
すなわち、互いに口から飛沫を飛ばさないのが最重要で、話す時は飛沫の飛ぶ距離から離れ、空気を流して飛沫の到達・停留を防ぐ。
これが主要措置で、マスクは二義的。
ウイルスはマスクを通過するから(医療用のN95マスクを除く)。
それなのに、マスクという可視的な存在につい安心してしまう(不織布なら安全と思ってしまう)。
…でもこれ、”マスク不要論”じゃないからね。
授業を終えて、帰京の途につく。
名古屋からの新幹線は、コロナ前の乗車率に戻っていた(大阪からのコロナ変異株が車内に持ち込まれているかも)。
もちろん乗客は全員マスクだが、私も含めて飲食※をするので、その間はマスクを外す。
※:飲食時には、まず口元と手指をアルコール消毒。
ただ会話する声は聞こえない。
在来線も含めて、電車内でのクラスター発生が確認されないのは、乗客間で飛沫を出す行為がされないのが第1の理由で(ここが飲食店と異なる)、互いの距離は近いが、空気の出入りが多いことも貢献していよう。
授業中の教室よりも安全だ。