今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

大坂なおみの日本人度

2019年01月27日 | 時事

大坂なおみの全豪オープンでの優勝は、”日本人として”とても嬉しく思った。
昔「エースをねらえ!」(コミックスの方)でテニスに開眼した大勢(俄)の一人として、
グランドスラム4大大会の2つまで優勝し、世界ランク1位になる日本人が現れるとは夢にも思っていなかった。 

ただ、急に活躍しだしてから日本人認定して応援するのはいかがなものかとか、
母親が日本人であっても、外見・言語・生活期間などで日本人とみなすには無理があるという議論があるのも確か。
実際、”日本人として”は素直に応援しにくいという人もいるだろう
(純粋なテニス選手としてファンがついてもおかしくない)。 

なので私なりに、彼女の日本人度を評価してみたい。

彼女の国籍は(1つは)日本であり、姓名ともに100%日本名だし、日本人としてプレーヤー登録してあるから、少なくとも形式的には『日本人」とみなすことにはまったく問題ない。
一方、生物学的・遺伝的には、外国人しかも民族というより人種レベルで異なる遺伝子が半分入っているのも確か。 
なので人種的には日本人度は50%。

では行動的にはどうか。
まず日本語は片言で、英語がペラペラな点は、日本人度の評価には不利。
次に立ち居振る舞いはどうか。
彼女は、日本式のお辞儀をきちんとするし(母親の躾によるという)、
オープンに自己表現をする一方、大和撫子のようなしとやか(シャイ)さを見せ、
なんと昨日の記念撮影では、正座した! 

大学で彼女と同年齢の女子たちに作法を教えているが、正座が苦手な学生が多い。
正座ができるかできないかは、実は生活習慣よりも股関節の骨格構造によるといわれており、
たとえばコーカソイドはその理由で正座しにくいという。

立ち居振る舞いの点では、彼女は見事な日本女性だ(骨格構造を含めて)。

以上を総合すれば、彼女の日本人度は過半数に達しているといえる。
なので、彼女はこれ以上、無理して日本人度を高める必要はない
(そういう圧力が今後かかってくることを心配する)。