今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

麻布大観音

2019年01月13日 | 仏教

1月の授業が始まってからの週末(3連休)に帰京した。
初雪が舞った土曜は仕事を片づけ、日曜は天気もいいので都内の寺社に参拝したくなり、
候補を探していたら、地下鉄の観光ポスターに麻布大観音(長谷寺)の観音像があったので、そこに行く事にした。


麻布大観音は、昔西麻布を歩いていて偶然出くわして以来で、
地図を見ると、根津美術館の裏手にあり、確かに判りにくい。

地下鉄の「表参道」駅から、ファッションビルがひしめく南青山の通りを抜け、
急に和風になる根津美術館の裏手に廻ると、
永平寺の東京別院である長谷寺、通称麻布大観音に達する。 

まず奥の本堂を参拝してから、手前の観音堂に入る。
ここの観音様は、大観音といわれるだけあって高さ10m、
しかも樟(クスノキ)の一木作り(写真)。
”長谷寺”だから、大きな十一面観音像でないといけないのだ。

通称「大観音」として江戸時代から親しまれてきて、
東京空襲で焼失したのを1977年に復活。
製作したのが大内青圃なる芸術家なので、造形のレベルが高く、上品で美しい面持ち。 
観音像はかように女性美が投影されているので、眼にも優しい。
撮影自由なのもありがたい。
残念なのは、像の横から背面に廻れないこと(十一面観音の背面にある暴悪大笑面が見れない)。
最近の作なので文化財には指定されていないが、作のレベルが高いので、後の時代には文化財になるだろう。

参拝者がほとんどいない中、外国人が次々と訪れていた。 

ただ、ここだけだと訪問先として物足りない。
根津美術館に訪れたついでに立ち寄るのがベストかな。