今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

究極のアイテム①:バッグ編

2018年02月06日 | 生活

長年モノを試行錯誤して使ってきた結果、これぞ究極!といえるモノに達したのが幾つかある。
それをシリーズで紹介したい。
ただし具体的な製品ではなく、モノのジャンル、すなわちアイテムとして紹介する。 

その第一弾はバッグ(鞄)。
物を入れて運ぶアイテムであるバッグ(鞄)の基本形は”手提げ鞄”であるが、これは初歩形であり、進化すべき前提のアイテムだ。
なにより体幹から離れるため、力学(テコの原理)的に筋肉に必要以上の重さを与えて、不合理である。
更に片手が常に使用されるので不便だ。
現代人にとっては、手提げ鞄をもったままでは、スマホはいじれても、本は読みにくい(私はiPadmini)。 

力学的に合理的なのは体幹に密着した背負い型(リュック)。
しかも両手が自由に使える。
その意味ではリュックがすでに究極の一端に達している。
実際、最近の学生はリュックが多い。
ただし残念ながら実用上の欠点がある。
それは歩行中に荷物の出し入れがとてもしにくいこと。
それに後方に出っ張るので混雑した空間では邪魔になる。
なのでリュックであるだけでは究極には達しない。 

歩行中にも出し入れするには、使う手が自由で(≠手提げ)、しかも手の届く範囲にバッグの口がほしい。
これを実現しているのが”肩掛け型”。
肩に掛けるのであればいわゆるショルダーでもいいのだが、その改良型といえるトートバッグの方が出し入れ口が近いし広いし、大きい荷も入る。
実際、トートバッグは最近まで私のお気に入りアイテムの座を占めていた。
だたし片荷になるので重い荷には向かない。
仕事柄、書籍などを入れるのだが、バッグの中が重いと肩が痛いし、 姿勢が不均衡なので見た目も苦しい。

つまり、単独ではどの型も欠点が残る。

そこで欠点を補い合う両用型にすればよい。
そう究極のバッグは、リュックとトートバッグが合体した「トートリュック」。
運ぶだけのときはリュックとして背負い、出し入れをするあるいは混雑した空間ではトートに切り替える。

今まで東京と名古屋の往き来には、ノートパソコンを運んでいた名残でキャリーバッグを使っていた
(キャリーバッグなら、車輪が2個ではなく、方向転換が自由な4個つきを選ぶべし。4個型なら後方に引きずらずに、手元から垂直の位置で運べる)。
重い荷物にはこれが便利。
でもキャリーバッグ自体が重いし、かさばるし、駅構内では通行人と接触しそうになることしばし(他人からすれば通行の邪魔)。

キャリーバッグに次いで、重さを感じないのがリュックだ(だから登山はリュック)。
そこでキャリーバッグをLLビーンの大きめのトートリュックに切り替えた。
駅構内・車内ではトートにし、その他の場面ではリュックにする。
切り替えてまず痛感したのは歩行速度が上がったこと。
キャリーバッグは歩行を遅くするのだ。
リュックとして背負えば荷の重さも気にならない(むしろ階段ではキャリーバッグに圧勝)。
それとトートバッグは雨傘の中に収まるため、防水性というか雨に濡れない度合いはキャリーバッグに勝る。

かくして仕事用も街歩き・買物用もすべてトートリュックに切り替えた。
内ポケット以外にペットボトルや折畳み傘などを入れる外付けのポケットがあるのもいい。
選ぶなら、リュックのベルトはそれなりに頑丈で、しかも使わない時は収納できるタイプがお勧め。
街歩きに使ってたショルダーでは、行き先で買物をしたモノの多くがバッグに入らなかったが、トートリュックの容量なら問題ない(現地の地酒720mlを買ってもリュックにすれば重くない)。
トートの時は出し入れを最優先するため、口を開けたままにし(上に開いているので安全)、リュックの時は出し入れをしないので口を閉じる(純粋なトートバッグは口を閉じれない)。 

とにかく実用面では文句なし。
唯一の欠点は、カジュアル感が強過ぎて高級感がないことくらいか。 

かくも究極のバッグなのに、残念ながら、街の店ではトートリュックの種類は少ない。
2ウェイバッグは多くあるものの、リュックと手提げの組み合わせが多く、次いでトートとショルダーの組み合わせ。
3ウェイバッグも、手提げとショルダーとリュックの組み合わせだったりする。
確かに、リュックは本来的に縦長志向、トートは横長志向であるため、両者は1つのモノとして両立しにくい(間をとって正方形にすればよい)。 

なので形状・素材・機能 すべてを満たす究極のトートリュック(これぞ真の究極)に出会うのは難しいかも。
現在4種類ほど所有しているが、これがお勧め!という商品を挙げられないのが残念。
上で紹介したLLビーンの製品も旅行用の大きさなので、仕事・街歩き向きではない。 

→追加記事:「トートリュックの欠点を補うグッズ