今回のバス転落事故を起こした原因が、当初は私も含めて、運転手に帰属させられる傾向にあったが、
カメラ映像が公開され、バスのギアがニュートラルだったことなどから、バス本体のトラブルの可能性が出てきた。
ギアがニュートラルのままだったということは、ギアを切り替えようとして、どこにも入らなくなった可能性がある(運転手は大型車自体の運転歴は長いので、心身に異常がない限り、初歩的ミスは考えにくい)。
これは、エンジンブレーキがかけられない状態であるが、これにフットブレーキも作動できなくなれば、下り坂での速度の制御が不可能になる。
これらを一斉に引き起す原因として、「エア・コンプレッサ」の故障(バスに起きやすいという)が指摘されている(ニッポン放送の「ザ・ボイス」へのバス運転手からの投書より)。
ただ大破したバスからその証拠を確認するのは困難かもしれない。
中古車販売から事業展開してきたこのバス会社は、過去にも車両トラブルを幾度か起こしている(週刊文春1/28号)。
この会社、運転手の管理以前に、バス自体の品質管理(整備)に問題がありそうだ。
廃棄物流通問題も含め、安さを追究すると、とんでもない目に遭う、というのが、昨今の教訓になっている。