ひどい寒気に襲われている今日、1月25日は、
明治35年、青森県八甲田山で199名の大遭難事件が起きた日でもある(遭難は28日まで続く)。
この事件は、新田次郎が小説化し、それを原作として映画化もされた。
その時は今以上の異常に発達した寒気に北日本が覆われ、旭川で最低気温の日本記録が作られた。
そういう時、運悪く、豪雪の八甲田山に青森5連隊が雪中行軍に入り込んでいたのだ。
Yahooの「Y!地図」だと全国の積雪分布(降雪量、積雪深)が地図上に表示される。
その積雪深を見ると、2016年1月25日現在、一番積雪が深いのは山形の月山一帯(夏でもスキーができる)。
ついで飯豊山、そして守門山と新潟方面の日本海側が多い(北海道より積雪が多い)。
ただ東北北部では八甲田山が群を抜いている(以上、いずれも3mを越えている)。
私は個人的に、毎年1月25日を”八甲田忌”に制定し、その日は神妙な心で映画「八甲田山」を観ることにしている。
もちろんこの出来事に思いを馳せるためであるが、もうひとつ、日本映画のひとつの頂点としての価値もあるからだ。
このようなパワーのある映画は今はまず予算段階で却下されるだろう。
ちなみに、この映画は、封切り時、後にも先にも唯一、われわれ家族全員で観に行った映画だ。