わが名古屋に放射線計測のプロがいて、その方が私の放射線計測のブログ記事を見たのが縁で、私の2台の計器を校正してくれることになり、
その作業として、マラソンで賑わう名古屋栄・久屋大通付近を計測しまくった。
校正というのは、本来測定したいγ線から宇宙放射線分を差し引いた部分を確定するために、計器の宇宙放射線に対する感度を探るというもの。
なので、宇宙放射線が少ない(周囲のγ線成分が相対的に高い)地下鉄の深度の異なるあちこちのホームで計り(各場所で2台とも5回計測)、さらに地上でもγ線が高いとあらかじめ分っている場所などで測った。
校正のための計算結果は後日教えてもらう約束。
プロが持っているのは、宇宙放射線をシャットアウトできる、地上のバックグラウンドを測る業務用(写真両端の2台)。
私のような素人でも手に入るものは、原発事故用の民生用(写真中央右アメリカ製と左ロシア製)。
今日一番勉強になったのは、測定場所の幾何学的影響で、平面でなく、2面、3面になっているとその分、入射量が増えて数値が高くなること。
要するに同じ地質でも平地より、山麓、さらに谷底のほうが値が高くなる。
もちろん大きな地形だけでなく、計測場所のミクロな幾何学的構造も同様に作用する。
その効果を自分の計器で目の当たりにした。
プロの指導を受けられたのは貴重な体験。
これで一歩、自称”計測マン”のレベルが上がる。