今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

AD/HD的な私

2014年03月21日 | 健康

自分のもの忘れやポカを脳機能の問題にしてDHA・EPAの摂取で解決しようとしたが、
先日の旅行でもあいかわらずもの忘れが続いている。
この症状、もっと根が深いようだ。
すなわち、一時的な異常ではなく、自分にとって本来的(定常的)な状態だということ。
いわば私は、落語”粗忽長屋”の主人公、今風にかわいくいえば”ドジっ子”。
専門的な診断名をつければ、「AD/HD(注意欠陥/多動性障害)」に該当しそう。

それはどんな症状か、手元の『DSM-IV-TR』(アメリカ精神医学会の診断マニュアル)を紐解いてみる。
AD/HDは不注意と多動性と衝動性の三つの症状に分れる。
「<不注意>として、6つ以上が少なくとも6ヶ月以上持続したしことがあり…」というのが診断基準。
それよると以下の5項目が当てはまりそう。

①学業、仕事、またはその他の活動において、しばしば綿密に注意することができない、または不注意な間違いをする。
→前者の行動もあり、後者の行動はよくある。書類の記載不備は昔からだ。
キーボードの打鍵ミスがいつまでたっても直らない(数文字分先を打ってしまう)。

②直接話しかけられた時にしばしば聞いていないように見える。
→当てはまるけど、ただしこれは難聴のせい。

③課題や活動に必要なものをしばしばなくしてしまう。
→これが多い。ソックスも気がつくと片方ばかりが残ってしまい、どれも履けない。

④しばしば外からの刺激によってすぐ気が散ってしまう。
→私が今でも図書館で仕事をするのは、そして温泉宿に籠って仕事をするのは、外からの刺激を遮断する環境にあえて身を置くため。

⑤しばしば日々の活動で忘れっぽい。
→これも多い。今ではパソコン・タブレットのアラーム付き予定表を使っているので日常生活ではだいぶ助かっている
(それでも判定教授会をすっぽかしてしまったが)。
手帳を使っていた頃は、手帳を見忘れた。

<多動性><衝動性>は該当なし。
ということは、AD/HDの下位分類の「不注意優勢型」になる。

もちろん、診断基準をかろうじて満たさないので、リアルな”障害”レベルではなく、
その気(け)があるレベルなのだが(むしろ、大部分のAD/HDは障害レベルでない)、
われわれ心理学者は敏感なので、気がある程度でも普通に障害名で特徴づける(同僚の人格を評する用語にも頻繁に使われる)。
なにしろパーソナリティの特徴を、病理的傾向として記述するのが学問的伝統だから(パーソナリティ検査の最初のニーズは精神鑑定)。

ただ、AD/HDだと学問研究などの綿密な思考を要する活動には向かないはず。それに私は坐禅などの瞑想は昔から好きで、多動性はない。
ということは一応のその分野で活動している私には、
別の傾向がその部分を補っていることになる。
それについてはまた後で。