1月4日は、三が日のお籠りを脱して、外に出る日。
出先としては、近所以外の初詣がふさわしい。
どうせ神社に行くなら、「一の宮」格にしたい。
関東でいえば、武蔵一の宮=大宮氷川神社、相模一の宮=寒川神社、
下総一の宮=香取神宮、常陸一の宮=鹿島神宮、下野一の宮=二荒山神社にはすでに行った。
残り、上総、安房、上野の一の宮はちょっと遠い。
なので変則的だが、もうひとつの「武蔵一の宮」と称する小野神社(府中市)に行く事にした。
京王線の聖蹟桜ヶ丘駅から5分ほどのそこは、一の宮というにはあまりに素朴なたたずまいで、
せいぜい村の鎮守という雰囲気(上写真)。
参拝者も数人程度で、たぶん日常と変わらない数。
参拝をして、初詣客用に設けられた授与所でお札を物色していたら、
1つだけカラフルな千代紙に包まれた「瀬織津比(せおりつひめ)大神」の神璽があった。
バイトらしきかわいい巫女さんに、この神様の事を尋ねたが、まったく知らない様子。
多摩川沿いのこの神社にどう関係しているのか、神社の由来書をもらおうとしたが、
どこにあるか分らない様子。
私が「そこにあるでしょ」と指さしてありかを教える(ホントにバイトなんだな)。
ただしそれを見ても記されていない(多摩川の氾濫を鎮めるための神社ではあるらしい)。
でもあえて色つきの神璽にしてあるのだから、それなりにアピールしたいはず。
主宰神以外の珍しい神様(記紀に記載なし)の神璽なので、購入した
(後で、ネットで調べたら、アングラ的に人気がある神様らしい)※。
※:要するに私自身、神道に無知だった訳で、神道でメジャーな「大祓詞」(中臣祓詞)に載っている。
それによれば、”祓戸の大神”グループの一員で、山と海の間の川の瀬を持ち場に罪穢れを祓う。
せっかくなので、iPadminiのアプリで地磁気を測定してみると、バックグラウンドはおよ40μT台なのだが、
拝殿の向って右のたもとの地点で29.6μT、そして拝殿の向って左側面の地点でなんと130.6μTもあった
(複数回計測。前者の値は他のポイントでもありうるが、後者の値は珍しい)。
拝殿内部の左側には、大きな木の彫り物が置いてあるがそのせいではあるまい。
またその地点の横にいろいろ積んであるワゴン車が置いたあったが、
通常の電気製品は周波数が異なるため地磁気の計測には影響しない。
小野神社はこれでおしまい。
せっかく府中に来たので、実質的に別格・武蔵一の宮たる「大国魂神社」に詣でる。
こちらは、打って変わって大盛況で、参道は出店で溢れ、
参拝するにもずいぶんと並んだ。