とある事情により、8月以降、数ヶ月間にわたり、
温泉大好きの私が温泉に入れないという苦痛の期間をすごす予定
(その事情については、発生した時点で紹介する)。
なので7月下旬の今、まだ前期授業が終わっていないのだが、仕事の合間を縫って、
温泉に”入り納め”の1泊旅行に出た。
といっても、まだ就業期間内で、明日の午後には仕事の打合せがあるため、近場しか行けない。
前回の旅は、温泉ではないが渥美半島の伊良湖岬という海側に行ったので、
今回は山側にしようと、東濃の恵那峡にある「かんぽの宿恵那」にした。
ここは、”かんぽ”にしては造りがリッチで、その割りに混雑しておらず、
なにより、客室から一望する恵那峡の眺めがいい(上写真のように木曽川から川霧が発生しやすい)。
東海地方の「かんぽの宿」の中では、唯一気に入って毎年利用している。
ここの風呂は一応温泉だが、湧出量が”測定不能”と表記されるほど微量なので、
正確には”温泉が混じっている”といったところか
(その”混じっている”浴槽は2つで、他のスパ的な浴槽は真水)。
なので、気分は温泉だが、効能は期待しない方がいい。
では、”温泉ソムリエ”として、きちんとここ「恵那峡温泉」の成分表を解読しよう。
泉温は15.7℃なので温度的には”温泉”ではなく冷鉱泉。
pHは源泉で5.8だが、試験室では6.9なので中性。
また溶存物質の合計がたったの120mg/kg(入浴剤1袋分)なので、湯の中の成分はほとんどない、
すなわち家庭の入浴剤を入れた風呂と同じレベルといってよい。
以上ここまででは、特定成分名がつかない、冷たい湧水の「単純冷鉱泉」。
ではいったい何がここを”温泉”たらしめているのか。
それはラドン(ガス)が42.2×10**10Ci/kgと基準を超えているのだ。
それゆえ「単純弱放射能冷鉱泉」と名乗れる。
この放射能泉は、日本有数の高放射線帯である東濃地域に典型的。
適応症としては高血圧・動脈硬化などで、私(降圧剤を常用し、コレステロール値が高い)に丁度いい。
ただしラドンはガスなので、その効能を得るには、狭い密閉した浴室である必要があり、
まずは露天では無意味だし、ここの微量なラドンに比して浴室はやたら広い。
やはり温泉”気分”を味わうだけか…。
ところで、計測マンでもある私は、成分表などの既存のデータの他に、
どうしても自分のオリジナルな計測データを加えたくなる。
そこで、まずは簡易水質検査として、pH(6.5),残留塩素(0.2未満)、Mアルカリ度(40)を測った。
また放射能泉なので、ガイガーカウンターを浴室に持ち込んで計測した。
露天風呂の湯口脇が一番高く220nSv/hだった。さすがバッググランドより高い。
かように、放射能泉としての特徴は私の計測からも確認された
(ただ、東濃地方は温泉場でなくても至る所で200nSv/hを越える)。
ただし、ごく微量の湧出量からして、「源泉かけ流し」は夢のまた夢。
当然循環湯で、浴槽に流れ込むその湯はちょろちょろと細く、
温泉ソムリエとしてmy桶で上がり湯を楽しむにも、ジッと桶を湯口にかざし続ける必要がある。
さらに加温・加水、それに塩素殺菌をしている。
温泉としての化学的弱点を補うつもりか、同じ浴室内の真水のスパ湯は、
噴出力という物理的力で筋肉をほぐす。
私は、源泉かけ流し以外を認めないような温泉原理主義、いいかえれば温泉に療養効果を求める湯治主義
(最低1週間の連泊を前提)ではなく、
2泊程度の気分転換を主目的とする温泉旅行主義なので、かような工夫はおおいに認める。
計測マンをパワーアップして、こういう施設でも心身にリラックス効果があるかどうかを、
我が身の生体計測で探っていきたい。
温泉大好きの私が温泉に入れないという苦痛の期間をすごす予定
(その事情については、発生した時点で紹介する)。
なので7月下旬の今、まだ前期授業が終わっていないのだが、仕事の合間を縫って、
温泉に”入り納め”の1泊旅行に出た。
といっても、まだ就業期間内で、明日の午後には仕事の打合せがあるため、近場しか行けない。
前回の旅は、温泉ではないが渥美半島の伊良湖岬という海側に行ったので、
今回は山側にしようと、東濃の恵那峡にある「かんぽの宿恵那」にした。
ここは、”かんぽ”にしては造りがリッチで、その割りに混雑しておらず、
なにより、客室から一望する恵那峡の眺めがいい(上写真のように木曽川から川霧が発生しやすい)。
東海地方の「かんぽの宿」の中では、唯一気に入って毎年利用している。
ここの風呂は一応温泉だが、湧出量が”測定不能”と表記されるほど微量なので、
正確には”温泉が混じっている”といったところか
(その”混じっている”浴槽は2つで、他のスパ的な浴槽は真水)。
なので、気分は温泉だが、効能は期待しない方がいい。
では、”温泉ソムリエ”として、きちんとここ「恵那峡温泉」の成分表を解読しよう。
泉温は15.7℃なので温度的には”温泉”ではなく冷鉱泉。
pHは源泉で5.8だが、試験室では6.9なので中性。
また溶存物質の合計がたったの120mg/kg(入浴剤1袋分)なので、湯の中の成分はほとんどない、
すなわち家庭の入浴剤を入れた風呂と同じレベルといってよい。
以上ここまででは、特定成分名がつかない、冷たい湧水の「単純冷鉱泉」。
ではいったい何がここを”温泉”たらしめているのか。
それはラドン(ガス)が42.2×10**10Ci/kgと基準を超えているのだ。
それゆえ「単純弱放射能冷鉱泉」と名乗れる。
この放射能泉は、日本有数の高放射線帯である東濃地域に典型的。
適応症としては高血圧・動脈硬化などで、私(降圧剤を常用し、コレステロール値が高い)に丁度いい。
ただしラドンはガスなので、その効能を得るには、狭い密閉した浴室である必要があり、
まずは露天では無意味だし、ここの微量なラドンに比して浴室はやたら広い。
やはり温泉”気分”を味わうだけか…。
ところで、計測マンでもある私は、成分表などの既存のデータの他に、
どうしても自分のオリジナルな計測データを加えたくなる。
そこで、まずは簡易水質検査として、pH(6.5),残留塩素(0.2未満)、Mアルカリ度(40)を測った。
また放射能泉なので、ガイガーカウンターを浴室に持ち込んで計測した。
露天風呂の湯口脇が一番高く220nSv/hだった。さすがバッググランドより高い。
かように、放射能泉としての特徴は私の計測からも確認された
(ただ、東濃地方は温泉場でなくても至る所で200nSv/hを越える)。
ただし、ごく微量の湧出量からして、「源泉かけ流し」は夢のまた夢。
当然循環湯で、浴槽に流れ込むその湯はちょろちょろと細く、
温泉ソムリエとしてmy桶で上がり湯を楽しむにも、ジッと桶を湯口にかざし続ける必要がある。
さらに加温・加水、それに塩素殺菌をしている。
温泉としての化学的弱点を補うつもりか、同じ浴室内の真水のスパ湯は、
噴出力という物理的力で筋肉をほぐす。
私は、源泉かけ流し以外を認めないような温泉原理主義、いいかえれば温泉に療養効果を求める湯治主義
(最低1週間の連泊を前提)ではなく、
2泊程度の気分転換を主目的とする温泉旅行主義なので、かような工夫はおおいに認める。
計測マンをパワーアップして、こういう施設でも心身にリラックス効果があるかどうかを、
我が身の生体計測で探っていきたい。