今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

誕生日の寒冷渦

2013年07月29日 | お天気
丹沢の大山(1252m)に行こうと思っていたら、あいにくの雨天なので、
実家で迎えるいつもの月曜と同じく図書館に行ってお勉強をした。

今日は自分の”誕生日”で、山をやっていた頃は、
いつも夏休み中ということもあって山で過したものだ。
それで一応、山を0から再開したつもりなので、
初心者レベルの日帰り登山をしようと思っていたわけだ。
今日を逃すと、事情でしばらくは山に行けなくなるのが残念。

暑い晴天が続いていたので、水不足の心配もあって雨がほしいとは思っていたが、
いざ雨がふると、かように恨み言をいってしまう。
むしろ、ここんとこ日本海側の雨はひどすぎる(群馬の山奥に降ってほしいのに)。

一部のマスコミでは日本海に横に延びる「前線」による雨と説明しているが、正確ではない。
前線だけが原因なら、こうも積乱雲が発達しない。

日本上空に「寒冷渦」が居座っているのだ。
上空に寒気渦があると、地表が熱せられなくても大気は不安定になり、積乱雲が発達する。
近くの地上に前線(収束帯)があれば、その収束を強化して前線を発達させるが、
寒冷渦は、地上に前線がなくても、ゲリラ的な短時間強雨をもたらすのがポイント。

寒冷渦は偏西風の蛇行が原因なので基本居座る。
なのでこの状態が数日間続いている。
日本上空に居座る寒冷渦のせいで太平洋高気圧と梅雨前線が北上できず、
梅雨の逆戻り状態になりそう。

今回のような大気不安定な状態は「地上天気図」だけでは説明できない鉛直現象である。
テレビのお天気番組も、そろそろ「高層天気図」を常用すべきだ。
キャスターが「気象予報士」ならそれを使った解説はできるというもの。
地上天気図だけで天気予報をしている専門家など実際には一人もいないのだから。